「誰にも会いたくない」そう感じることはありませんか?
私も子供の頃から人間関係で悩み続けてきたので、人と会いたくないと感じることはよくありました。
ですが、本格的に自分の心と向き合い続けてきたこの数年で私の心境は激変。
苦手な人がほとんどいなくなり人間関係でのストレスが激減しました。
それは人と付き合うことに関しての自分なりの「答え」を見つけたから。
今回は「誰にも会いたくない」と感じてしまう原因を、心のもう一段深いところで探り、どうしたら心地良くなるのか?あなたなりの答えを見つけていただけるように記事を書きました。
この記事が、人と会うことにストレスを感じて気が滅入ってしまうあなたの一助になると嬉しいです。
Contents
「誰にも会いたくない気持ち」から「私が最高に生きやすい選択」を見つける方法
ではここから、3ステップに分けて『誰にも会いたくない気持ちの対処法』と『人との付き合い方においてのあなたの正解』を見つける手順をお話しします。
ステップ1:「誰にも会いたくない」と思う原因を探る
「人に会いたくない」と感じる深層心理を探っていくと、根っこになる要因が見つかります。
その多くは「人に会うこと」によってもたらされる出来事や感情がエネルギーを枯渇させる要因になっています。
まずは
私はどうして人と会いたくないんだろう?
と問いかけてみてください。
(1)苦手な人との付き合い方がわからないから
コンサルでもよくご相談いただく内容ですが「苦手な人との付き合い方がわからない」というのがあります。
苦手な人を目の前にした時の対応法に困ってしまい、そのストレスから逃れたくて無意識に「人に会いたくない」という認識にすり替わってしまうことがあります。
(2)何を話していいのかわからないから
いざ人と会った時に
- 沈黙が怖い
- 面白いことを言えない
- 話した後の相手の反応が気になる
など色々な心配事が頭の中をぐるぐるしてしまうというパターンです。
この場合は「〜しなければいけない」「〜しなきゃダメ」という思考に囚われている場合が多いです。
▼「〜しなければいけない」という思考が作る現実について確認する
(3)「会いたくない」と思ってはいけないと思い込んでいるから
意外と「人と会いたくない」「〇〇さんが嫌い」と思ってしまう気持ち自体をいけないこととして自分責めをしている方も多いです。
この場合は
会いたくないと思ってもいいんだ…
と、今感じている素直な感情にOKしてあげるだけで心が楽になるというケースも多いです。
(4)今の自分を見られたくないから
今の自分がベストな状態ではない時、その姿を人に見られたくないという気持ちから人と会いたくなくなることがあります。
例えば
- 肌荒れをしているから
- 生理中や生理前で機嫌が悪いから
- 試験に落ちてしまったから
- 好きな人に振られてしまって落ち込んでいるから
- 病気で見た目が変わってしまったから
- お金がなくて見た目や格好に気を遣えていないから
など、最善の状態ではない自分を見られたくないことが原因で「誰とも会いたくない」と感じています。
(5)自分にダメ出ししていることが多いから
ここに挙げた多くの原因にも繋がってきますが、そもそも無意識に自分にダメ出しをするきらいのある方に多いです。
誰かと会った時に無意識にその人と自分を比べて自己否定をしてしまうことが癖になっています。
- あの人は私よりも綺麗だな
- あの人はいつも人に好かれているのに私は全然…
- あの人は仕事もできて優秀。私も頑張っているのにいつも負けてしまう…あの人の子供は私の子よりも優秀だな
- あの人の旦那さんは私の旦那さんよりも愛してくれていそうだな
人と比較して自分を下げる、その思考に疲れてしまって「人に会いたくない」と感じています。
(6)単純に1人の時間が好きだから
こういう方も多いのではないでしょうか。
- 人といるよりも自分1人の時間の方が人生が充実する
- 今どうしても1人で打ち込みたいことがある
色々な理由が考えられますが、自分が望んで一人時間を選んでいるパターンです。
(7)ただ気分がのらないから
「ただ、今は誰とも会いたくない気分」というケースです。
意外と多いのが「感情の波」をNGしてしまっていることです。
感情豊かな方が聞くと不思議かもしれませんが、もともと思考が強い気質の方にとっては「感情で言動を選ぶ」ということにすごく抵抗が出るものです。
- 「いつもは嫌じゃないのにどうして今日は嫌なんだろう…」
- 「ただの私の気分で人と会いたくないなんて思ってはいけないのでは…」
と自分の感情の波に罪悪感を感じて感情を無視したりコントロールしてしまう傾向があります。
この後にも対処法を書いていきますが、心の健康のためにもまずは自然な感情の波をOKしてあげましょう。
▼「感情」について確認する
(8)他のことでエネルギーを消耗してしまったから
「人と会いたくない」という気持ちを引き起こしている原因が、人と会うこととは別のことにある場合もあります。
- 何もしたくない
- 話したくない
- 大好きな彼女や彼氏にも会いたくない
などの感情が湧く時、疲れが溜まってエネルギー不足であることが考えられます。
この場合は「何をするにも疲れてしまって身体が重く感じる」という日常全体での無気力感を感じている方も多いでしょう。
(9)感受性が強すぎて人との関わりが辛いから
最近よく聞くようになってきた「繊細さん」ですが、
HSP(英語のHighly Sensitive Personの略)、エンパス気質のある方は特に「人の感情」というものによるエネルギーの消耗が一般の人よりも激しいことによって人付き合いに苦手意識を持っている可能性があります。
この記事を書いている私自身もそうですが、
生まれつき感受性が強くエンパスに近い気質を持っているので、LNEやSNSのアイコンや送られてきた1文を見ただけで、また電話での声色でその人の感情や人柄が丸ごと自分の中に流れ込んできてしまいます。
うっかり必要以上の情報を受け取ってしまうとリカバリーで1日を使ってしまうこともよくあるため、必然的に人との付き合いは慎重になります。
こういった意味合いで「人が嫌いなわけではないけれど、人と会うことで被るデメリットの方が大きい」場合、「誰にも会いたくない」と感じるでしょう。
▼「感受性」について確認する
ステップ2:「誰にも会いたくない気持ち」の対処法とあなたの心地よさの叶え方
あなたが誰にも会いたくないと感じる原因を知った上で、ここからは比較的取り組みやすい対処法をご紹介します。
共通するポイントは「自分について知る」ことです。
(1)苦手な人との付き合い方がわからないから
まず、あなたはどんな人が苦手なのでしょうか?
「〇〇さんが苦手」と特定の人が思い浮かぶのであれば、
- その人のどこが苦手なのか?
- 同じ要素を持った人は誰でもみんな苦手なのか?
一度じっくり考えてみてください。
その上で対処法が2つあります。
- ①まずは苦手な人と関わらない方法を考えて実行してみる
- ②苦手な人と関わらない期間を一定期間設けてもモヤモヤするのであれば、苦手な人との上手な付き合い方や処世術を身につけてみる
まずは「角が立たない形で苦手な人との距離を取るにはどうしたらいいか?」を考えて実行してみます。
しばらく過ごしてみてもどうしても気になるようであれば、「適切な関係の作り方」を決めるタイミングと捉えて、対処法を身につけてみることをおすすめします。
(ここは盲点になる部分も多い場所なので適宜、自己対話の学校(脳トレカレッジ)の個人コンサルをご利用ください。)
▼「ネガティブな現象の扱い方」について確認する
(2)何を話していいのかわからないから
このご相談もとても多くいただきます。
- 私の話はつまらないので
- 人を楽しませることが苦手なので
- 沈黙が苦手なので
と悩む方も多いですが、そもそも「話をしなければいけない」「相手を楽しませなければならない」という思い込みにハマっていませんか?
仮に、
- 沈黙ができてもよくて
- 面白いことが言えなくてもよくて
- 楽しませなくてもいい
としたら、あなたはどうしたいでしょうか?
一度考えてみてください。今までとは違った答えが見つかるかもしれません。
▼「〜しなければならない」について確認する
(3)「会いたくない」と思ってはいけないと思い込んでいるから
こちらも先に書いたように、「人と会いたくない」「〇〇さんが嫌い」と思ってはいけないという思い込みから自分責めをしてしまい
「人と会うこと自体に苦手意識を持つ」というところにまで派生しています。
この場合「自分にダメ出しをしてしまう思考癖をやめたくて」モヤモヤした感情を抱いていることが大いに考えられます。
「どんな感情を抱いても、感じることは自由なんだ」
という気づきを得られることで人に会いたくないという気持ち自体が消えてしまうケースが多いです。
▼「脳内設定が作る現実」について確認する
(4)今の自分を見られたくないから
こちらは「今の自分」に対する自己否定的な気持ちが大きな要因となって誰にも会いたくないという感情を抱いています。
要因自体は(3)(5)とほとんど同じですが、この場合見られたくない自分の状態が一時的なものであるのであれば
(例えば、ニキビができた、一時的に落ち込んでいるなど)
この状態でいる間は人と極力会わないようにしよう。
と決めてあげるもの自分への優しさになります。
自分の心を守る意味でも、人に会いたくなるまではあえて会わない選択をするという勇気を持つことが自分に誠実であるということではないでしょうか。
この場合は
どんな状態の時に私は人と会いたくなくなるのかな?
というのを自分が知っておいてあげると、今後の身の振り方がわかり悩まなくなるでしょう。
人に見られたくない自分が一時的なものでないのであれば、次の(5)がおすすめです。
(5)自分にダメ出ししていることが多いから
自分にダメ出ししてしまう人の共通項として挙げられるのが
「自分という存在を誰かの価値観の世界や人と比較することで見ている」ことです。
- 〇〇さんよりも綺麗な自分
- △△さんよりも成績がいい自分
- 親や家族に言われたことを守れている自分
- 世間一般から外れていない自分
- 平均値から下回っていない自分
- 周りの人と同じでいられている自分
こんなふうに、何か外側の基準値を持って相対的に自分を見てしまう癖があるので、その基準値から外れた時に自分を攻めたり嫌いになってしまうのですね。
この時「自分自身」をまっすぐに見ることができていません。
この場合はまず、
- ①何かとの比較や相対で自分を見ていることに気づく
- ②気づいたらやめることを意識する
- ③「気づいてやめる」を慣れるまで繰り返す
この手順で自分にダメ出しすることから抜け出しやすくなります。
▼「自分自身を大切にする自分至上主義」について確認する
(6)単純に1人の時間が好きだから
この場合は「1人の時間が好きな自分」を認めて許可してあげるのが良いと思います。
私自身も1人の時間が大好きで、友人と会うのは1年に1回あれば良い方です。
「友達が嫌い」というのとはまた違って、ただ単に1人の時間が楽しすぎて人と会う時間を捻出できないだけなんですよね。
- 友達がいないのはネクラだ
- オタクっぽい
- ずっと1人でいるなんて変な人
- コミュ障
- 付き合いが悪い
などいろんな意見を聞いて「人と上手に関われるようにならなければ…」と思っていましたが
「私はひとりの時間を多くとった方が人生の時間が充実するタイプなんだ」
とある意味諦めてからは楽になりました。
さらに「1人の時間が好きな理由」を言葉にできると、自信を持って1人でいることを選べるようになるかもしれませんね。
▼「心の本音・望み」について確認する
(7)ただ気分がのらないから
この場合はまずは「感情や気分が変わること」「気分で物事を選ぶこと」をOKしてあげることが大切です。
特に左脳(男性性)優位な方ほど感情よりも思考がよく働く傾向があります。
そのため「一度発言したことを変えないこと」「決めたことをずっと守ること」に対してとても厳しく管理していることが多いです。
確かにそれは間違いではないのですが、自己対話の学校(脳トレカレッジ)でお伝えしている悩みを解消して願いを叶えるスキルでは「そもそも私は何を感じているのか?」という感情に目を向けることを大切にしています。
特に女性なら生理や出産、更年期などホルモンの変化による感情の変化もありますよね。
こういった時に無理して気丈に振る舞ったり元気な姿を見せようと頑張りすぎてしまうと、どんどん心がすり減ってしまいます。
約束や決まりとは別に「私は何を感じているのか?」に意識を向けてあげる習慣をつけて、「決められたことと感情に合わせてあげること」の良い塩梅を探っていくことで、ストレスから解放される方も多いです。
心当たりのある方はぜひこちらの関連記事も読んでみてください。
▼「感情」について確認する
(8)他のことでエネルギーを消耗してしまった場合
この場合は「誰にも会いたくない」というよりも、「そもそもすべてのことにおいて無気力になってしまう」という方がしっくりくるかもしれません。
- 休日や仕事以外の時間はほどんど睡眠に充てている
- 休みの日はダラダラしてしまって他のことをする余裕がない
- 他人に会うだけで心身ともに疲弊してしまう
こんな感覚がある時はエネルギー不足のサインです。
まずは心身を労って、身体を休めてあげましょう。
(睡眠をとる、映画を見る、温泉に浸かるなど、自分がリラックスできる方法を知っておくのもおすすめです。)
▼関連記事を読む
自己対話の学校(脳トレカレッジ)でお伝えしている願いの叶え方にも通じるのですが、そもそも人が活動するのにはエネルギーが必要です。
そのエネルギーとは「心地よいものを選んでいくこと」で増やすことができ、「心地よくないものを手放すこと」で浪費を防ぐことができます。
心地よくない時間「〜すべきだから」と自分のお尻を叩きながら過ごす時間を減らすだけでも自己肯定感が高くなり、QOLが格段によくなりますので意識してみることをおすすめします。
エネルギーの上手な使い方についてはこちらをご覧ください。
▼「〜しなければならない」について確認する
(9)感受性が強すぎて人との関わりが辛いから
この場合はまず、自分について知ることが1番です。
- 私はどんな人といる時に疲れてしまうのか?どんな会話やどんな状況が苦手なのか?
- 疲れない時はどんな時か?
- どんな会話の内容なら平気なのか?
- どんな人だと安心するのか?
- 私の心地よさに必要不可欠なものは何か?
一度あなたの経験を思い返してみてください。
ここをはっきりとさせると「あなたにとって心地よい人間関係の築き方」がわかるのではないでしょうか。
ステップ3:「私はどうしたいのか?」を考える
さて、ここまで色々な原因と対処法を挙げてきましたが、思い当たるものはありましたか?
原因と対処法の案を知っていただいたところでさらにあなたの人生を生きやすくするおすすめの方法があります。
それが
私はどうしたいのか?
を考えてみることです。
突然聞かれても言葉に詰まってしまう方もいるかと思いますので、ここにいくつかの質問を用意しました。
(1)そもそも人と会いたいのか?
突然びっくりするような質問かもしれませんが大切なことです。
すぐにYes / Noがわからない場合は
「今は」どうしたいのか?
を決めておくのがとてもおすすめです。
このサイトを運営している自己対話の学校(脳トレカレッジ)が提供している脳と心のコミュニケーションスキル「自己対話の学校(脳トレカレッジ)」では、人が不安になったりストレスが溜まって悩みができるのは「次のアクション未来や決まっていない時が多い」と考えています。
「決まっていないこと」が多いほどストレスが溜まったり自信がなくなってしまい、うつ病のような症状が出る方も多いです。
ですからまずは小さなことから決めていく癖をつけていただくと、毎日がとても生きやすくなります。
- 今は、会いたくない(そのあとはわからないけど今は会いたくない)
- 人とは会いたいけれど、その中に紛れている苦手な人とは会いたくない
まずは「会いたいのか会いたくないのか」をはっきりさせるだけでそこに付随する問題が浮かび上がるので、次に何を解決していけばいいのかが明確にわかります。
すると心がホッとする感覚を感じられると思います。
▼自己対話の学校(脳トレカレッジ)では「決めること(オーダー)」を使って理想の未来を作っていくレクチャーをしています。
▼「オーダー」について確認する
(2)有限な時間を何に使いたいのか?
少し哲学的な話になってしまうかもしれませんが、
私の人生の時間を何に使いたいのか?
この問いについて考えてみたことはありますか?
そもそもですが、私たちの多くが「幸せを感じながら生活したい」と願っていると思います。
であれば、一度この辺で
- 私は自分の持っている時間をどういうふうに使ったら幸せなのか?
- 人生の時間をどんな気持ちで過ごしたいのか?
考えてみてはいかがでしょうか?
そこがわかると、日常の中での人との関わり方の理想の形も見えてくるかもしれません。
(3)この人生で何を達成できたら満足か?
あなたは将来、最高に満足して一生を終えるとしたらどんなことを成し遂げていたいですか?
成し遂げると言っても壮大なことでなくて構いません。
- 大切な人たちに囲まれて亡くなりたい
- 綺麗な広々としたお庭のあるお家で余生を過ごして笑顔で亡くなりたい
- 大好きな人のそばで一生を終えたい
その理想の未来を想像した時に、あなたの周りには誰かがいますか?
もしもその未来が1人でも達成できるものであれば、あなたにとってのベストはひとりを満喫することかもしれません。
逆に、意外とたくさんの人に囲まれていそうであれば、どこかのタイミングで「誰とも会いたくない」という気持ちが変わる出来事が起こるのではないでしょうか。
その未来への過程として一時的に「今は誰とも会わない」と決めてしまうのはもちろん大切な選択だと思います。
その都度あなたにとってベストな選択ができると良いですね。
ここまで「誰とも会いたくない」と感じる時に考えうる原因と対処法を解説してきました。
この記事があなたにとって少しでも心が楽になるものになっていると嬉しいです。