こちらの記事では「自分至上主義」という概念についてお話しします。
謙遜の美徳や侘び寂びの文化のある日本では、少し驚かれる内容かもしれません。
この自分至上主義の視点を少し取り入れていただくと願いがすっと通りやすくなりますので、願いが叶う実感をしていただけると思います。
Contents
自分至上主義とは何か?
自分至上主義とは、意識の中で自分自身を“一番上に置いた状態”で全ての物事を見ること、と定義しています。
ここで出てきた「上に置く」について説明します。
上に置く/下に置くとは何か?
「上に置く」「下に置く」って初めて聞いた…なんだろう?
「上に置く/下に置く」というのは、
常識、お金、仕事、恋愛、親、先生、占い師さんなど、自分以外の対象物を意識の中でどんな位置関係として見ているか?というのを表す言葉です。
- 上に置く‥対象物が自分よりも上・自分が下 → 対象物が主導権を持つ
- 下に置く‥対象物が自分より下・自分が上 → 自分が主導権を持つ
大原則として、上に置いたものが現実を作る力を持ちます。
ですから、自分よりも上に置いているものが多いほど願いは叶いにくくなりますし、自分が他のものよりも上という意識があるほど願いが叶いやすくなります。
上に置きがちなものの例
自分よりも上においてしまいがちなものの例を挙げます。
【人物全般】
旦那さん、彼、友人、先生、上司、親、子ども、有名な人、インフルエンサー、影響力のある人
【物】
お金、仕事、勉強、容姿、学歴、スペック、持ち物
【概念】
時間、メソッド、誰かの常識、世間の目、見栄、評価、占い、親の教え、雑誌やネットの情報、本の内容、目に見えないけれど存在するもの
「自分至上主義」という概念の注意点
全てのものの上に立つ意識=自分至上主義というのは、利己的になる、人を見下す、というものではありません。
相手に敬意を持ったまま自分を上に置くということができます。世間一般でいう「自分軸を持つ」ことに近いです。
自分至上主義がなぜ大切なのか?
オーダー一つで願いを叶えるには「自分至上主義」であることがたいせつになります。ではこの自分至上主義がなぜ大切なのかについて解説します。
自分が上であること=自分の願いを叶えてもいいという「許可」が出ているということ
自分至上主義になるとなぜ願いが叶いやすくなるのかというと「自分の願いを叶えてもいいという許可が出ていること」になるからです。
自分自身が何かの下に置かれている状態だと、
頭では
〇〇を叶えたい!!
と願いながら、心の深いところでは
私の願いを叶えることはできない…(許可できない)
と同時に思っていることになります。
自分を下に置いたままだと
- 私なんて…
- あの人に申し訳ない
- みんなに迷惑がかかったら…
- 私にできるわけない…
などのトークが出やすくなり、それが「願いを叶えることを自分で許可していない」ことになります。
初めの記事で「脳と心を比べた時に現実を作る力があるのは心」だとお伝えたとおり、知らず知らずのうちに「願いを叶えない脳内設定」を自分で作っていることになるのです。
▼初めの記事を確認する
自己対話の学校(脳トレカレッジ)では、主に対話を通して
- 何を上に置いていて、何を下に置いているのかを明確にする
- 何かを上に置いている場合、自分が主導権を持ってはいけない理由や罪悪感を感じてしまう理由を見つける
- 納得のいく形で自分を上に置く(自分至上主義になる)にはどうしたらいいか探る
こういった方法で、自分の願いを叶えてもいいという許可をしていきます。
自分を全ての上に置く自分至上主義、大切ですよね。
「自分を上に置く」方法
「自分を上に置く」ってどうやってやるの?
では実際に「自分を上に置く」方法をご紹介します。
①何かを上においていることに気づく
- お金があれば〇〇できるのに…
- 仕事があるから行きたいけど行けない
- 復縁したいけど、彼に嫌いって言われたから…
あなたの行動や願いを叶えられるかどうかが「何か別のものの都合で左右されている」と感じる時は、すでに何かを上に置いています。
まずは、こういった無意識の発言に気づくことから始めます。
『何かを上に置いている時に気がつけるようになる』とそのままオーダーしておくのもおすすめです。
②気がついたら自分を上に戻す
とてもシンプルですが
「何かを上に置いていることに気がついたらやめて自分を上に置き直す。」
だけで完了です。
もしも難しければ
〇〇さんのいっていることを一旦横に置いてもいいとしたら、私は何を望んでる?
お金や仕事の決まりが関係ないとしたら、私はどうしたい?
と自分に問いかける癖をつけてみてください。
脳のアンテナ機能である(RAS)が働いて必要な情報をキャッチしてくれます。
▼「情報をキャッチする機能(RAS)」について確認する
願いを叶える真骨頂は「自分が全ての上に立つこと」
社会で生きている私たちは、知らないうちに多くのものを自分の上に置いて生きています。
- 「お金がないから〇〇できない」
- 「お仕事が休めないから行きたいけど行けない」
- 「30代に入ってしまうと婚活の成功率が下がってしまう」
- 「子供がいないと結婚後の生活はさみしい」
- 「お金を稼いできてくれているのは主人だから私は節約しないと」
- 「占い師さんに今年は良くない年だと言われたから積極的な行動は控えようかな」
こういった無意識のトークはすでに、何かを上に置いています。
常識や何かの教え、誰かの意見、アドバイスは、自分を上に置いた状態で扱えば良い情報のまま扱うことができますが、
自分を下に置いた状態で取り入れると情報や概念に縛られてだんだんと身動きがとれなくなってしまいます。
自分を上に置くって、なんだか抵抗があるなぁ…
初めは自分を上に置くということ自体が、なんだか偉そうな気がして抵抗があるものです。
ですが、上下関係を作るわけではありません。あくまで主導権を自分に戻すことが主目的です。
初めは抵抗のない小さな事柄から自分よりも下に置く練習をして、徐々に自分を上に置けるものが増えると願いもどんどん叶うようになってきます。
願いが究極に叶いやすい状態は『自分が全ての上に立っている状態』になった時です。
願いが叶いやすくなる自分至上主義の概念、少しずつ慣れてみてくださいね。