周りの人の目が気になってしまって、なんだか人生楽しめない。
挑戦したいことがあるけど、これをやったらどんな目で見られるんだろう…
職場で好きな洋服を着たいけど、人の目が気になる…自意識過剰?
このように感じた経験がある人も、きっと多いと思います。
この記事では、人の目が気になってしまう人の心理状態や、原因と対策、それらを克服するための考え方について解説します。
Contents
人の目が気になることで夢を諦めていませんか?
このメディアを運営している私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)は、10年余り、様々な状況の女性の悩みを伺ってきました。
年齢は10代後半から60代の方まで。
お住まいは首都圏から日本の地方、海外まで。
多種多様なご相談を伺って衝撃だったのは「人目を気にして、自分の夢を諦めてしまう人」の多さでした。
「〇〇に挑戦したい」
「憧れの国に行ってみたい」
「フリーランスになりたい」
人の数だけ夢がありますよね。
自己対話の学校(脳トレカレッジ)では、お悩み相談はもちろん「所属メンバーが夢を叶えるまでのメンタルケア・カウンセリング」も行っていますが、
人が夢を諦めるタイミングは2つあります。
1つ目は挑戦する前。
2つ目は挑戦した後。
「夢を諦める」と聞くと、多くの方は2つ目の「挑戦した後に諦める」をイメージしませんか?
もちろん、残念ながら実力が及ばなかったり、挑戦してみたけど違ったかもしれないと方向転換をする人もいます。
ですが、実際にたくさんの女性のサポートをしてきて感じるのは、1つ目の「挑戦する前に諦める人」が大半だということでした。
そして「挑戦する前に諦める」理由の多くが、人の目が気になって挑戦ができないというものでした。
あなたは、人の目を気にして諦めた夢や挑戦はありませんか?
周囲の視線が気になるときの心理状態
では、他人からの目が気になる人は、どのような心理状態にあるのでしょうか?
人の目が気になる時、その人の心の中の大半は、恐怖と不安と感情で埋まっていることが多いです。
もちろん人によって詳細は違いますが、ここでは代表的な5つを解説したいと思います。
(1)仲間外れにされることが怖い
1つ目に、仲間外れにされることを極端に恐れているケースが多いです。
これはおそらく、人間が昔から集団で社会生活を営んできたことに由来するのかなと思います。
本能レベルで、誰しもが孤独への恐怖を持っているのでしょう。
現代社会で安心・安全に生きていくためには、他者との関わりは外せません。
今の社会システムを一切利用せずに、自分ひとりで生きなければならない…そんな状況の場合、今日の夕飯を手に入れることすら難しいでしょう。
こういったことからも、そもそも集団から仲間外れにされることに対して恐れを抱いており、
人の目を気にする=集団の中でうまくやっていくための防衛反応
のようなものと思われます。
(2)攻撃されることが怖い
「(1)仲間外れにされることが怖い」とも関連しますが、攻撃されることへの恐れも、人の目が気になる理由のひとつでしょう。
私たち人間も動物ですから、意志の力だけでは太刀打ちできない本能が存在します。
「安全に生きていきたい」といった生存を求める本能から、人の目を気にすることで(=人に対して警戒することで)攻撃されるのを防ごうとしているのかもしれませんね。
(3)関係者に不利益を与えることが怖い
関係者に不利益を与えることに対して恐れを抱いているケースも見受けられます。
「(1)仲間外れにされることが怖い」「(2)攻撃されることが怖い」は自分自身を守りたいといったものですが、少し範囲が広がったイメージです。
村八分なんて言葉がありますが、家族の誰かが罪を犯した場合、その一家もしくは親戚一同が集団との関係を断たれるそうです。
自分の生存が脅かされるのはもちろん、自分が大切にしたい人たちまでも危険にさらしてしまう。
そういったシチュエーションを本能的に感じて、恐れているケースも多いなと思います。
(4)幸せになることへの罪悪感
4つ目に、幸せになることへの罪悪感から、他人の目を必要以上に気にしている人も多いなと思います。
こちらを解説するにあたって、私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)で採用している概念についてご紹介させてください。
私たちは「すべての悩みの源は脳と心のコミニケーションエラーである」と考えています。
脳と心のコミュニケーションとは、現在意識と潜在意識のコミニケーションとも言い換えることができます。
脳・頭・思考・顕在意識で「幸せになりたい」と思っていても、何らかの理由で心・感情・潜在意識が「幸せになることを禁じている」こともあります。
その場合、何か幸せになるような兆しがあると、思いもよらない手段で「幸せにならないような選択」をさせられることがあります。
何らかの理由で心・潜在意識に「幸せになってはいけない」といった思い込みがあると、人の目を必要以上に気にして、自分自身を(精神的に)監視状態にするといった心の動きが起こることも多いです。
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(5)過去のトラウマが再発している
5つ目に、過去のトラウマが再発した結果、人の視線を必要以上に気にしてしまう人もいるでしょう。
- 学校などたくさんの人の前で、恥をかいた経験がある
- 人間不信になったきっかけがある
- SNSを通じて望まない視線にさらされ続けたことがある
理由は様々ですが、人の目が怖くなった明確な出来事があり、それらのトラウマがまだ癒されていない場合…人の目を極端に恐れる心理状態になりやすいでしょう。
特に中学生や高校生など多感な思春期に「人の前で恥ずかしい思いをする」ことで、人の目や評価を極端に気にするようになることが多いようです。
人の目が気になりやすい人の特徴
それでは、ここから人の目が気になりやすい人の特徴を紹介します。
私たちはこの10年を通して、本当に様々な人生を送っている女性とお話をしてきました。
その中で「人の目が気になりすぎる女性」には、共通点があることを発見しました。
もしもしあなたが、これから解説するような項目に当てはまるようであれば
これが原因で、私は人の目を気にしてしまうのか!
と参考にしてもらえれば嬉しいです。
(1)地方で生まれ、現在も住んでいる
1つ目に、地方で生まれて、現在も地方に住んでいる場合、人の目が気になりやすいようです。
人の目が気になるかどうか?はもちろん本人の性格にもよりますが…
多くの方のお話を伺っていて、首都圏に生まれ育った人よりも地方で育った人ほど、人の目を気にする傾向が強いなと思います。
私自身、生まれは栃木で育ちは千葉なのですが、地域独特の文化や空気感の違いを感じることは多いです。
人口が少なかったり、生活に不便が多いほど「自分の個人的な気持ちよりも、集団の意思を優先するべき」といった風潮が強くなるのかもしれませんね。
(2)先祖代々、地方で生まれ育っている
「(1)地方で生まれ、現在も住んでいる」とも関連しますが、中でも
「先祖代々に地方で生まれ育って、土地を守り続けている」
このようなケースでは特に、人からの目を強く気にするようです。
自分の世代も、親の世代も、そのまた上の世代も、みんな顔見知り。
- 誰が、今どこで、何をしているのか?
- どんな仕事をしているのか?
- どんな病気でどんな薬を飲んでいるのか?
細かいことまで噂話のネタになり、個人情報やプライバシーも筒抜けになるような状態では、人の目を気にしないほうがきっと難しいでしょう。
もしくは地方でなくても、地域の結束が強かったり伝統が重んじられるような場所では、この傾向が顕著です。
(3)繊細な感性を持っている(HSP)
3つ目に、人の目を気にする人は繊細な感性を持っていることが多いです。
いわゆる繊細さん(HSP)気質が強い方でしょう。
(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)
※生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味。
繊細な感性を持った人は、自分が誰かに見られていることや、誰かからの注目を集めていることを敏感に察知します。
それが好意的な視点であれば良いのですが、疑いや嫉妬などネガティブな感情をキャッチしてしまうと疲れてしまいます。
(ストレスからパニック障害やうつ病と診断されたり、うつ手前の人もいるようです)
そのため繊細な感性を持っている人ほど、人の目を気にしやすい傾向があるようです。
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(4)才能が頭一つ抜きん出ている
また、才能が頭一つ抜きん出ている人も、人の目を気にしがちです。
人は本能的に「自分とは異なるもの」「自分の理解が及ばないもの」を恐れる傾向にあるため、才能のある人は時として周囲から異分子扱いされやすいです。
特に小さな頃から、才能のカケラが発現していた場合…本人が気がつかずとも、周囲の人たちが無意識でキャッチして距離を置いたり、才能を発揮することを無意識で邪魔することもあります。
本人が幼いほど
よくわからないけど何かいけないことをしたらしい
といった感覚として無意識に刻まれ、周囲に合わせて自分の才能を制御する傾向が見られます。
これらの経験を通して(才能を発揮しないように)人の目を気にする癖がつくようです。
(5)人の注目を集めるミッションがある
5つ目に、人の注目を集めるミッションを持った人も、人の目が気になる傾向にあるようです。
様々な状況の女性のお話を伺っていると、その人の意識にまだ上がっていないけれど、心の奥底でやってみたいと願っていることがある場合が多いです。(潜在意識レベルの欲求)
それを私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)では「ミッション」と呼び、日常的な小さな願いとは区別して考えています。
そして「人の注目を集める」ミッションを持った人の場合、逆説的ですが、人の目を気にして縮こまり、自信がない雰囲気の人が多いように感じます。
「人の注目を集めてしまう」羨ましい才能ですが、本人が自分の才能を嫌っているケースも少なくありません。
- 自分の一挙一動が他人から注目の的になる。
- 良くも悪くも目立ってしまい、隠れられない。
才能(ギフト)は呪いでもあり、過去に才能が原因でネガティブな経験をした場合、自分の才能を極端に嫌がる傾向があります。
(人口の少ない地方で生まれ育った場合、特にトラウマになっている人が多いようです)
ですので、人から注目されるミッションを持っている人は
- 才能を活かして思いっきり目立っている
- 人の目を極端に気にして縮こまっている
両極端に分かれることが多いなと感じます。
人の目には2種類ある
ここまで「人の目が気になる人の特徴や心理状況」について解説してきましたが、人の目は2種類あると私は考えています。
(1)現実に存在する周囲の目
1つ目に、今この瞬間、現実的に存在する人の目が気になるタイプです。
例えばSNSで何か発信して、リアルタイムに付くコメントや反応など、フォロワーの目がすごく気になるとか。
今一緒に働いている人たちの視線が気になるとか。
今現在、実在する人の目が気になるパターンです。
(2)自分の頭の中に存在する周囲の目
2つ目に、自分の頭の中に存在する人の目が気になるタイプです。
1と比べてこちらは少々厄介です。
例えば昔から親に「あなたはブサイクねぇ」と言われて育った女性が、その言葉を原動力に努力を重ね、今では誰が見ても美しい女性になったとしましょう。
でも、記憶の中にある「あなたはブサイクねぇ」の言葉がずっとこだまして頭から離れない。
そういった状況の場合、たとえネガティブな言葉をかけた張本人がもうこの世を去っていたとしても、記憶の中の存在は永遠に消えません。
そのため、本人が何度も何度もネガティブな言葉を思い出すことで、より記憶の中の人の目に囚われてしまうといったことがあります。
意外とこのパターンは多く、今は都会で一人暮らししているけれど、地元で暮らしていたときのような
こんなことをしたら、周りの人に対して恥ずかしい
といったセルフトークが浮かんできて、本人の行動を制限するケースもありました。
どちらかと言うと「(1)現実に存在する周囲の目」よりも「(2)自分の頭の中に存在する周囲の目」の方が根深く、根気強いアプローチが必要かなと思います。
自分を縛り付ける「人の目」から自由になろう
それでは最後に「自分の自由な選択を制限する、人の目から解放されるヒント」をご紹介します。
私たちは昔から集団で社会生活を営んできたこともあり、集団から阻害され孤独になることに対して、本能レベルで恐れを抱いてします。
そのため、まずは「人の目が気になるのは仕方がないこと」と受け入れましょう。
ある意味、きちんと人間としての防衛本能が機能しているとも言えます。
その上で
自分は周りの人のことを、どのような存在だと認識しているのか?
を明確にすることで、人の目が気にならなくなる第一歩を踏み出せるかもしれません。
自分が何か他人の意にそぐわない、もしくは他人と違う選択・行動をしたときに「何かしらネガティブな事態が起こる」と無意識で思っているから、人の目が気になるのですよね。
私たちが提供する脳トレの考え方では「人はこちらが見た(認識した)ように登場する」と考えています。
つまり、
- 相手を「温かくサポートしてくれる人」だと認識していればそのように
- 「自分を邪魔する人だ」と思えば、そのように
登場すると言うことです。
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人の目を極端に気にする人は、総じて、自分以外の他人を「敵や怖い存在」として認識していることが多いです。
- そのように認識するようになったのは、何かきっかけがあったのか?
- 周りのことを「自分をサポートしてくれるポジティブな存在」だと思えないか?
- もし思えないなら、それはなぜなのか?
こういった自己対話を繰り返すことで、人の目が極端に気になりすぎる自分を卒業するヒントに出会えると思います。