あなたは自分のことを「完璧主義な女性」だと感じていますか?
- 「完璧主義者は恋愛がうまくいかない」とか
- 「妥協ができないからストレスフル」とか
- 「結婚に失敗しそうな性格だろう」とか
あまりポジティブなイメージではないことが多いです。
完璧主義が悪いことではないけれど、完璧主義を手放すことができないと自分も苦しいし、周りとの摩擦も生んでしまう。
「なるべく改善していこうよ」といった流れが主流なように思います。
このメディアを運営している自己対話の学校(脳トレカレッジ)は、10年余り、たくさんの女性のお悩みを伺ってきました。
その中で
完璧主義な自分とうまく付き合えない…
そう悩む女性からのご相談も多くいただきます。
彼女たちは総じて社会的に活躍しており、キャリアもあり、真面目で責任感が強く、誠実な人が多いです。
ですが、自分の完璧主義ゆえに、人との摩擦が絶えなかったり、好きな人との恋愛成就が難しかったり、パートナーシップをこじらせてしまったり…
そんな人間関係に関するお悩みを抱えていることが多いです。
- 「完璧主義を手放してみよう」
- 「もっとゆるく生きてみよう」
- 「仕事は目標の80点でOKしよう」
そのようにお伝えして悩みが解決すれば良いのですが、意識的に「完璧主義を止めてみよう」そう思って止められる人はほぼいません。
そこで発想を転換して
なぜ彼女たちは完璧主義を手放すことができないのか?
このように思いを馳せたときに、完璧主義な女性に共通する特徴が見えてきました。
それがこの記事でお伝えする「完璧主義の女性は、共通して人生のミッションを持っていることが多い」と言うものです。
Contents
完璧主義は「克服する」のではなく「活かす」のがおすすめ
完璧主義の女性と一口に言っても、人生すべてにおいて完璧でないと気が済まない方は少ないです。
私たちは生まれ落ちたその瞬間から、完璧主義な人間ではありません。
年齢を重ねて様々な体験をした結果、特定のジャンルにおいて、完璧主義になるケースが多いです。
少し話は変わりますが、メジャーリーガーのイチロー選手に関するエピソードをご紹介します。
イチロー選手は「朝食にいつもカレーを食べている」という話をご存知でしょうか?
自分自身を完璧に整えるために、毎日決まったルーティーンを取り入れる。
イチロー選手が思う「完璧なルーティーン」を崩さないように、周りの人たちが協力して環境を整えるために動くそうです。
メジャーリーガーと100%比較するわけではないですが、「こうでなければ気が済まない」強い意志がある点では、共通点もあるかと思います。
完璧主義は本人も周りも苦しくなってしまうから、改善していこう
このアプローチで改善すればOKです。
ただ、完璧主義を手放すことが自分の個性を押し殺しているような、自分が自分でなくなってしまうような…そんな感覚を覚えるなら、改善するのではなく、完璧主義を活かす方法で考えていきませんか?
この後の段落で「完璧主義な女性の表面的な特徴」そこからはなかなか見えない「本来の姿や特徴」について解説していきたいと思います。
完璧主義な女性の表面的な姿・特徴
では、完璧主義な女性の特徴を5つ解説します。
ですが、ここに書いたのは完璧な女性の表面的な特徴でしかありません。
10年余り「完璧主義な女性」からご相談を伺い、こういった表面的な特徴には現れない「本来の姿」があることを確信しています。
ですのであまりネガティブな意味で捉えず「本来の姿は異なるけれども、一般的に完璧主義な女性」と言われる方にはこういった特徴があるようだ。
そんな参考情報としてご覧ください。
(1)プライドが高くマウンティング癖がある
1つ目に、プライドが高くマウンティング癖がある人が多いようです。
自分に対して「私は常に完璧であるはずだ」と認識しており、そのために努力している自負もあります。
そのため、人と関わる場面で何か行き違いがあったとき
完璧な私が確認を怠るはずがない、あなたが間違っているのでしょう?
こういった考え方になりがちです。
直接こういった言葉を相手に伝えなくても、非言語では「チェックミスの原因はあなただ」といった空気感が漏れ出てしまいます。
その結果、他者から
プライドが高く、マウンティング癖のある人だ
と思われやすいかもしれませんね。
(2)自己肯定感が低く自己卑下しがち
2つ目に、自己肯定感が低く、自己卑下しがちな人もいます。
先ほどの「(1)プライドが高くマウンティング癖がある」とは逆の特徴になります。
こちらは、本当はプライドが高いものの「プライドの高さゆえに、手痛い経験をした人」に現れやすい特徴です。
自分より劣っている相手にプライドを折られると、自分の心が壊れてしまう。
そう無意識で判断した場合に、先手として自分で自分のプライドを折って折って折りまくっておく防衛反応のようなものです。
その場合、プライドを必要以上に自分自身で折ってしまうため、自信をなくしがちです。
さらに他人からプライドを折られるリスク回避のため、あえて自己卑下に走ることで、高すぎるプライドを隠そうとするケースもあるようです。
(3)人からの評価を極端に気にする
3つ目に、人からの評価を極端に気にする特徴も共通します。
誰しも人からの評価は気になるものですが、その程度が極端なことが多いです。
私は人から高く評価されているのか?
完璧な女性だと思われているのか?
周囲から頭一つ抜きん出た成果を出せているか?
そういったことを常に気にしているため、疲れやすい人も多いでしょう。
(4)自分の長所・短所をフラットに認められない
完璧主義の女性は「常に完璧でありたい」といった意識が強いため、人からの指摘を素直に受け入れにくいところがあります。
自分の短所や至らない点、ミスを指摘されることはもちろんですが、他者からフィードバックを受けること自体が苦手なようです。
そのため、自分の長所も短所もフラットに把握しづらい人が多いでしょう。
自分の長所を過小評価していたり、自分の可愛らしい短所を欠陥のように捉えて自己嫌悪に陥ったり…何事も極端な認識になる傾向があります。
(5)イライラしていることが多い
5つ目に、イライラしていることが多いことも特徴でしょう。
完璧主義の女性は、自分自身に対しても、他者に対しても期待が高いです。
それゆえ、自分の期待に自分で答えられなかったり、もしくは他者が自分の期待に答えてくれなかったり…そういった場合に不満が溜まりやすいです。
常に「不満」「不安」「思い通りにならない憤り」を抱えており、それからが煮詰まって怒りになっていることも多いです。
完璧主義な女性の本来の姿・特徴
それでは、完璧主義の女性の本来の姿・特徴とはどんなものなのでしょうか?
これまで多くの完璧主義の女性のお話を伺い、心の深い部分を見ていくと、また違った本来の姿の輪郭が見えてきます、
それでは5つ解説していきましょう。
(1)人生のミッションがある
1つ目に、人生のミッションを持って生まれた人が多いと個人的に感じています。
人生のミッションというとた大げさに聞こえるでしょうか?
完璧主義な特徴を持つ女性とお話ししていると「なぜ完璧を目指すのか?」の答えとして「作りたい未来があるから」という無意識の情熱を感じることが多いです。
例を挙げると
- 人のズルくて汚いところが許せない
→すべての人が心清らかに生きられるような世界を作りたい。
- 物事の本質を見極めないと気が済まない
→メリットデメリットではなく、審美眼のある人を増やしたい。
心の深いところからの願いは人それぞれですが「なぜ完璧を求めるか?」の問いに対する答えが「人生のミッションに繋がっている」ケースが多いように感じています。
(2)リーダーとして人を導く役割がある
2つ目に(本人は無自覚だったとしても)何らかのリーダーとして人を導きたいと望んでいる人が多いです。
人からの信頼を集め、行動に影響を与えるような役割です。
家庭や親戚など小さなチームから、地域のリーダー、会社のリーダー、大きな団体のリーダーなど。
人をより良い方向に導きたい
自分が思う理想に向かってみんなで進んでいきたい
このような渇望にも似た望みを抱えている人が多いなと感じます。
(3)繊細な感性を持っている
3つ目に、繊細な感性を持っている人が多いことも特徴でしょう。
完璧主義であるためには、細かなことに気が付く感性が必要です。
どんなジャンルにおいて完璧主義が発動するかにもよりますが、該当する分野への感性の繊細さは、お話を伺っているこちらも驚くばかりです。
(4)尊敬される美学がある
「(3)繊細な感性を持っている」とも関連しますが、他者から尊敬される美学を持っている方も多いです。
ですが、自分が無意識に持っているこだわり、自分が思う「完璧さ」を、他者も理解できるように言語化できている人はそう多くありません。
- 自分の美学を言語化できない。
- 言語化できないから、他人も自分の美学を理解してくれない。
- このことに不満が溜まった結果、いつもイライラしてしまう。
本来、他者から尊敬されるような美学を持っているのに、それがうまく伝わらないのは悲しいですよね。
(5)未熟さを愛することができる
完璧主義な女性は、もちろん自分にも他人にも完璧を求めますが、その一方で「完璧ではない未完成」を愛することができるポテンシャルも兼ね備えています。
完璧な完成された美しさを知っているからこそ
- 完璧になる前段階や経過の姿
- 完璧であろうとする気概
- 完璧に近づこうとする姿勢
「完璧」の裏側にある本質に価値を見出すことができて、慈しみの気持ちを持っている人が多いと感じます。
完璧主義を活かすには?
それでは「完璧主義を克服するのではなく、活かすにはどのような視点を持つのがおすすめか?」解説していきたいと思います。
(1)完璧主義は才能であることを知る
1つ目に、完璧主義は才能であることを知りましょう。
一般的に完璧主義は、どちらかと言うとネガティブな意味合いで使われることが多いです。
ですが、完璧主義とは本人の美学であり、他者を導く原動力となるものです。
これらは紛れもない才能です。
この記事を読んで
完璧主義は才能として扱えるのかもしれない
少しでもそう感じた方は、ぜひこれらの視点を取り入れてみてください。
(2)自分の完璧主義が発動する分野を知る
2つ目に、自分の完璧主義が発動する分野を知ることも大事です。
人生のオールジャンルに完璧主義が発動する人も、中にはいるかもしれませんが…
少なくともこの10年でお会いした「私は完璧主義である」と自己申告する女性の中には『オールジャンルで完璧主義』という方はいらっしゃいませんでした。
みなさんそれぞれ、
美容だったり、
考え方だったり、
礼儀だったり、
ボディメイクだったり、
人との付き合い方だったり…
特定のジャンルにおいて「ここだけはどうしても譲れない」といった美学を持ってました。
逆にこだわりたい分野以外のことに対しては、寛容な方が多かった印象です。
自分はどんな分野に対して完璧主義が発動するのだろうか?
このように問いかけることで、より自己理解が深まると思います。
(3)「求める完璧さ」の要素を分解する
「(2)自分の完璧主義が発動する分野を知る」とも関連しますが、自分が求める“完璧”の要素を分解してみましょう。
例として「美容(メイク)」で考えてみましょうか。
メイクに対する完璧主義度合いが高い人は、アイラインの色や太さ、目尻の跳ね上がり1つとっても独自のこだわりがあります。
そして、そのこだわりに沿ったものが出来上がらないと気分を害すると思います。
人によっては「自分のメイクに関しては、それほどこだわりがないが、他人のメイクにはこだわりたい」人もいるでしょう。
自分の完璧主義はどのような要素で構成されているのか?
細かく分解してみましょう。
あなたの美学を探すのにきっと役立ちます。
(4)時間をかける良さを取り入れる
4つに、時間をかける味わい深さを知ることもおすすめです。
多くの女性とお話ししたところ、完璧主義の方は
一刻も早く完璧な状態を手に入れたい、完璧ではない状態が気持ち悪い
といった共通のトークがあるようです。
早く早く!急がなくちゃ!早く完璧にしなくちゃ!
といった焦りの気持ちも存在するため、と生き急いでるような印象を受けることが多いです。
ですが「完璧さ」とは、時間をかけて作られるものだとも思いませんか?
即完成するインスタントな「完璧」よりも、長い時間かけて作られた「完璧」の方が、より味わい深いかもしれません。
「時間をかけることも完璧さには必要」といった視点を取り入れることができると、より「完璧な状態になるまでの過程」も味わえるかもしれません。
(5)理解者を作る
5つ目に、自分の完璧主義について温かく見守ってくれる理解者を作ることも大事でしょう。
自分が「自分の求める完璧さ」を言葉にできないとき、それが原因で他人が離れてしまったり、孤独を感じてしまうことが多いでしょう。
そんなとき、自分の理解者が近くにいてくれることで、心が休まることも多いと思います。
せっかく大きな人生のミッションを持った人材であるのに、理解者がいないことで、孤独感から「完璧主義」を捨ててしまう。
こんなもったいない状況を防ぐためにも、自分の完璧主義を理解して対応してくれる人を見つけてみてください。
「完璧であること」は本人の心の安定剤である
それでは最後にまとめです。
ここまで「完璧主義な女性の特徴」や「完璧主義な女性の本来の姿」について解説してきました。
行き過ぎた完璧主義は本人も周りも苦しめますし、人間関係の摩擦を生むことも多いです。
ですが本来「より完璧でありたい」という欲望は、うまく活かすことができれば、世界をより良くする大事なエネルギーであるとも思います。
本人が思う「完璧」を追求することで本人の心も安定し、それに応じて世界もより良い方向に変わっていく。
完璧主義は改善すべきものではなく、本人も周りも「うまく活かすべきもの」と考えます。
この記事が、完璧主義で悩んでいる誰かにとって、お守りのような存在になれば嬉しいです。