なんだか人生に疲れてしまった…
もうこれ以上は頑張れない…
いろんなことがうまくいかない…
長い人生では、このように感じる瞬間もあるかと思います。
ある日突然、心のダムが決壊したように、体が動かなくなってしまったり、頭が働かなくなってしまったり、頑張ろうと思っても頑張れなくなってしまったり。
でもそれは、あなたが今まで頑張ってきた(頑張りすぎていた)証拠でもあります。
人生に疲れてエネルギーが枯渇してしまった時は、自分を責めるのではなく、何よりも自分を1番に考えて優しく接してあげてください。
今回の記事では、人生に疲れてしまった人に向けてオススメの対応方法をお伝えします。
Contents
もう疲れた…限界だ…と感じたら
真面目で優しく、責任感が強い人ほど
もう疲れた。限界だ…
そう分かっていても、周りのため、責任を果たすため、自分の限界を超えて頑張りすぎてしまうことも多いです。
それらが行き過ぎてしまうと「うつ病」として発症するのでしょうが、うつ病の診断がされていないだけで、鬱状態にある人はもっと多いのだと思います。
疲れを溜めずに生きていけるのが1番良いですが、まずは「自分は人生に疲れているのかもしれない」と自覚することだけでも大きな前進です。
人生に疲れた原因は?
では、あなたが人生に疲れた原因は何なのでしょうか?
疲れは少しづつ徐々に、見えないうちに溜まってしまうものです。
少々疲れてもエネルギーの回復が追いついていれば良いのですが
もうこれ以上頑張れない…
ここまで疲れてしまうには、いくつか大きなきっかけがあるでしょう。
この記事を書いている私は、10年ほど女性の人間関係を中心としたお悩み相談を行ってきました。
中には、今にも倒れそうなフラフラな状態でお越しになる方もいらっしゃいます。
次の段落では、ご相談でも伺うことが多い「人生に疲れてしまう理由」5つをご紹介します。
(1)仕事・職場のストレス
1つ目に、仕事・職場のストレスが考えられます。
- 長い勤務時間
- 遠距離の通勤
- 苦手な業務
- 厳しい上司
- 上がらないお給料
- 人間関係のトラブル
自身の感情よりも、結果や実績で判断されることが多い職場は、どうしてもストレスがかかりやすい環境です。
適切なストレスは人の成長にもつながりますが、過剰なストレスがかかりすぎた結果、自分の精神や体力が追いつかず疲れ切ってしまう人も多いです。
私はいつまでこの仕事をやっているのだろうか。
この仕事の先に明るい未来はあるのだろうか。
私はいつまでこの仕事をやっているのだろうか。
未来を楽しみに思えない。
仕事のことを考えるたびに、心がグッタリしているようであれば、あなたが思っている以上にストレスフルな状態なのかもしれません。
(2)失恋
2つ目に、失恋も人生に疲れる大きな理由でしょう。
特に女性の場合、大好きな人に愛されることで、エネルギーが大きく回復する傾向にあります。
同時に「愛されたい人から愛されない」ことで、心身の健康を大きく損なうことも少なくないでしょう。
片思いだったにせよ、両想いで交際中だったにせよ「愛情を得られない」といった経験は、ダメージが大きいです。
私自身も恋愛のダメージで立ち直れなくなってしまい、メンタルカウンセリングのお世話になった1人です。
失恋の場合「人生に疲れてしまう」と言うよりも「この先の人生を生きていく意義が見出せなくなってしまう」といったほうがニュアンスが近いでしょうか。
(3)人間関係のトラブル
3つ目に、人間関係のトラブルもエネルギーを奪うには十分です。
- 家族
- 職場の上司、同僚
- ご近所さん
- 友人、知人
- 趣味やサークルの仲間
私たちの人生から人間関係を切り離すことはできません。
たくさんの人と関わることで、世界が広がり喜びがもたらされますが、同時にトラブルに苦しめられることも増えるでしょう。
特に心の距離が近い人とのトラブルは心身に大きなダメージを与えます。
(4)家庭・介護などの疲労
4つ目に、家庭・介護などの疲労で人生が疲れたと感じる人も多いでしょう。
私たちが運営する自己対話の学校には、親の介護問題が発生する年齢の方も多くいらっしゃいます。
親孝行な優しい方ほど、親の面倒を見たり、かいがいしく介護をしたりと頑張ルものの、終わりが見えない介護生活にぐったりしてしまうことも。
あまり疲れすぎたときには
早く○んでくれれば、介護生活が終わるのに…
などと考えては、大事な親に対してそのように思う自分自身を責めて、ネガティブな思考のループにはまる人も多いです。
(5)理解者がいない孤独感
5つ目に、理解者がいない孤独感も耐え難い疲れに繋がります。
「人」という漢字は一本の棒が支え合っているように見えますよね。
人は誰しも完全に1人では生きていくことができません。
そのため、自分以外の人と関わりながら支えあって生きていくわけですが、支え合う人が得られない孤独感から疲れ切ってしまう人もいます。
誰も自分のことを理解してくれない。
私のことを理解しようとしてくれる人すらいない。
私は一生このまま孤独に死んでいくのだろうか。
このような負の思考ループに入ってしまった結果、自分で自分のエネルギーを奪ってしまう人も多いです。
もう疲れた…と感じたときに試したい10のヒント
それでは「もう疲れた…」と感じたときに、試したいことを10個ご紹介します。
すぐに取り入れられるもの、今すぐに取り入れるのは難しいこともあるかと思いますが、ぜひしっくりくるものがあれば試してみて下さい。
(1)「生きてるだけで偉い」と声をかける
1つ目のオススメは、「生きてるだけで偉い」と声をかけることです。
明石家さんまさんの有名な言葉に「生きてるだけで丸儲け」と言うものがありますが、人生に疲れきった時こそその言葉を思い出してみましょう。
私は生きてるだけで偉い!
息をしてるだけでえらい!
ご飯を食べてお風呂に入った!それだけで充分偉い!
人生に疲れきっているときは、大体においてエネルギーを補充せずに頑張り続けている時です。
私たちが子供の頃は、親や周りの人に褒めてもらえることも多いですが、大人になってからは人から褒められる経験も少なくなるでしょう。
また褒められるためのハードルも上がることが多いです。
そんな時は、自分を自分で褒めてあげて、心のエネルギーを回復させましょう。
そうです。あなたは、私たちは、生きてるだけで偉いのです。
(2)省エネで生きてみる
2つ目のオススメは、省エネで生きてみることです。
人生に疲れきってしまった時
=自分が持っているエネルギーを短期間で使い切ってしまった時
とも言えます。
- 自分がどれくらいストレスに耐えられるのか
- 自分のキャパシティーはどのくらいなのか
- 自分にとってちょうど良いスピード感はどのくらいなのか
これらを知るために、一時的に自分のキャパ以上のタスクをこなすのは、悪いことではありません。
ですが、未来に希望を持てなくなってしまうほどエネルギーが枯渇しているのであれば、それは限界を超えすぎています。
一時的にも構いませんので、省エネで生きることが必要でしょう。
(3)休養を取ってみる
3つ目のオススメは、休養を取ってみることです。
もちろん、仕事の関係や有給消化の事情など、それぞれ課題もあるかと思います。
ですが、休養を取らずに走りすぎると、ある日突然パタンと倒れ込んでしまって、復活までの期間が長くなってしまうことが多いです。
結果的に「倒れるまで頑張って、長期の休養取る」よりも「こまめちょこちょこ休んでおく」ほうが効果的なことも多いので、よりダメージが少ない方を選ぶのがオススメです。
(4)周りからの評価を手放してみる
4つ目のオススメは、周りからの評価を手放してみることです。
人生に疲れてしまう人、頑張りすぎてしまう人は優しい人が多いと冒頭に書きました。
その優しさゆえに
周りに〇〇だと思われたらどうしよう。
私も疲れてるけど、でも私以上に〇〇さんの方が疲れているから…
もう倒れそうだけど、ここで私が倒れたら迷惑をかけてしまうから…
このような思考で、知らず知らずのうちに自分のキャパを大きく超えていることも多いです。
周りに迷惑をかけるから、周りからの評価が下がってしまうから、それはもっともなことなのですが、ときには自分勝手に自分のことだけ考えても良いかと思います。
普段から自分のことより他人の事を気にしているあなただからこそ、疲れが溜まっているときくらい周りからの評価を手放してみてはいかがでしょうか?
(5)人間関係を見直してみる
5つ目のオススメは、人間関係を見直してみることです。
人生に疲れているときは、普段は楽しめる人間関係も高ストレスになることが多いでしょう。
人間関係は狭くなり、引きこもりがちになり、人と関わること自体を嫌がることも多いと思います。
もともと明るかった人ほど、自分の変化を嫌うことも多いですが、少し考えてみて下さい。
人生に疲れているあなたは今エネルギーがない状態ともいえます。
つまり「今のあなたでもお付き合いできる人」というのは、エネルギーが最底辺でも付き合える貴重な人とも言えるでしょう。
多くの人は、エネルギーが高い人に魅力を感じて惹かれますから、自分のエネルギーが高い時(調子が良い時)に、人がたくさん寄ってくるのは自然なことです。
ですが逆に、今のエネルギーが最底辺のあなたの近くにいてくれる人こそ、あなたが最も大切にすべき人なのではないでしょうか。
人生に疲れきった時は今までの人間関係を見直し、これから大切にすべき人を見極める良い期間でもあるかと思います。
(6)人の愚痴や悩みから離れる
6つ目のオススメは、人の愚痴や悩みから離れることです。
- 類は友を呼ぶ
- 引き寄せの法則
- 思考は現実化する
- 波動の法則
- 量子力学
この辺の考え方とも近いのですが、人やモノはエネルギー状態が近いもの同士で集まります。
つまりあなたのエネルギーが高ければ(人生に疲れていなければ)調子の良い人たちと縁がつながりますし、その逆もまた然りです。
つまり人生に疲れきってエネルギーが枯渇している今のあなたは、主にネガティブな現象と相性が良い状態とも言えるでしょう。
ですが、そういったものとあまり馴染んでしまうと、疲れているのが平常運転になってしまいます。
- 愚痴
- 悩み
- 怒り
- 悲しみ
- 嫉妬
- 憤り
- 罪悪感
なるべく人間のネガティブな感情からは離れられるように努めてください。
(7)元気な人と話してみる
7つ目のオススメは、元気な人と話してみることです。
ここまでご紹介したようなことを試してみて、もしあなたの心にエネルギーが戻ってきた場合、元気な人と会って話してみることもオススメです。
- 普段からあまり悩まない人
- 心身ともにいつも元気な人
- 人生の流れがいい人
- 上り調子にある人
このような人と共に時間を過ごすことで、エネルギーを分けてもらえるでしょう。
(8)自然や動物を触れ合ってみる
8つ目のオススメは、自然や動物を触れ合ってみることです。
先ほど「元気な人と話すのはオススメ」とご紹介しましたが、あまりにも自分が疲れ切っている場合、元気な人と会うことが逆に負担になる場合も多いです。
例えるならば体の調子が悪いのに、A5ランクの神戸牛ステーキを食べるようなものです。
自分の状態が良ければ、高い栄養価のものも消化できるのですが、まだ体が本調子じゃないときにはお粥くらいがちょうどいいでしょう。
そんな時には自然や動物と触れ合ってみるのが良いでしょう。
- 海や山にふらっと行って、鳥の鳴き声や川のせせらぎに耳を傾ける。
- 裸足で海につかってみる。
- 触れ合える動物がいるなら触れ合ってみる。
このような時間を持つだけでも心は回復していきますから、無理に元気な人と会わなくても大丈夫です。
ぜひ定期的に自然と触れ合うことを心がけてみてください。
(9)思いっきり泣いてみる
9つ目のオススメは、思いっきり泣いてみることです。
実は「泣く」にもエネルギーが必要です。
人間あまりにも疲れきって、絶望しきって感情を感じる力すら残っていない時、涙も出てきません。
つまり、泣くことができる=涙を出すことができると言うのは、多少なりとも疲れが回復してきた証拠でもあるのです。
泣くことができる位まで、心のエネルギーが回復してきたら、ぜひ積極的に泣いてみましょう。
誰もいない部屋で、1人カラオケで、カウンセラーさんの前で…
人からの目や恥など考えず号泣することができると、心に引っかかっていたもやもやがデトックスされて、さらに回復力が高まるでしょう。
(10)SNSから離れてみる
10個目のオススメは、SNSから離れてみることです。
今は情報化社会で、毎日のSNSの情報収集が欠かせない、暇があればSNSを覗いてしまうといった人も多いでしょう。
人によっては業務上、絶対にSNSを使わなければいけない人もいらっしゃるでしょう。
ですが人生に疲れたとき(自分の心のエネルギーが弱ってる時)は、同時に人からの感情を防御する力も弱まってしまっています。
SNSは気軽にたくさんの人と繋がれるとても便利なツールですが、それは同時に「多くの人の感情と強制的に繋がってしまうツール」と言い換えることもできます。
心の状態が元気な時であれば良いのですが、人生に疲れた時はいわば心の免疫力が下がっているときとも言えます。
良くも悪くもたくさんの情報や人間の感情に触れてしまうSNSから離れる方が、心の回復力はさらに高まっていくでしょう。
人生に疲れたら「大切なもの」を選び直すタイミング
それでは最後にまとめです。
この記事では、人生に疲れたときに試して欲しい10のヒントということで
- どのような時、人は疲れやすいのか
- そんな時はどのようなことをに取り組んだらいいのか
ご紹介してきました。
人生に疲れてパフォーマンスが落ちてしまった時、自分が停滞しているような、むしろ後退してるような気分になることもあるでしょう。
ですが、人生に疲れた時ほど、これまでの人生を棚卸しする良い機会でもあります。
「本当は不要だったものを手放す時期」とも言えるでしょう。
自分にとって本当に大切なものと、無理に手に入れる必要はなかったものが明確にわかるという意味では、とても貴重な時期です。
エネルギーが枯渇してしまうほど頑張ってきた自分を認め、この先の人生で本当に大切なものを選び直す機会として、ぜひ大事に扱ってみて下さい。
きっと今後の人生にとって大きなヒントが得られると思います。