このメディアを運営している私たちは、「自己対話の学校」にて女性の人生に関するコンサルティングを行っていますが
自分らしさを発揮できる天職に出会いたい!
毎日やりがいを持って働きたい!
私の強みを活かして貢献したい!
このようなご相談もよくいただきます。
今回は天職を見つけるためのヒントや、天職に従事している人々の共通点をもとに、天職が近づいているサインについてご紹介したいと思います。
Contents
天職とは?
まず最初に、天職とは何かについて考えてみましょう。
“天職”という言葉は、元々、西洋のキリスト文化が発祥です。
英語では”calling”と表現され、神から呼びかけられて行う仕事とされています。
天職と適職の違い
天職と適職の違いを考えたことはありますか?
私たちのコンサルティングにお越しの方々にお聞きすると
天職に出会いたい!
と望んでいる方々は、このような希望を持っています。
- 自分の個性やスキルを存分に生かせる
- 情熱を持って続けられる
- 収入はもちろんのことやりがいを感じる
このような仕事に出会えることは幸運ですが、相談者の方々が望んでいるのは「天職(Calling)」より「適職」かと感じることが多いです。
天職と適職を区別することで、今よりさらに望む働き方について明確になるかと思います。
ここで天職と適職についてそれぞれ定義を考えてみましょう。
適職とは、一般的なビジネスの世界では
- 好きなこと
- 得意なこと
- 求められること
の3つが揃ったものと言えます。
これら3つが揃った業務は、本人も楽しく行うことができ、かつ成果も出やすく、周りの人にも感謝されることが多いです。
自分でビジネスを立ち上げる場合も、これらの要素が揃った商品やコンテンツ、サービス、事業内容にすると成功しやすいです。
ですが「これら3つの要素を持つ仕事が天職なのか?」と考えると、少々ズレるように思います。
コンサルティング現場でも「この方は天職に出会ったのだな」と感じる場合、最初から何もかも上手くいくかというと違います。
神から呼びかけられて行う仕事(Calling)として考える場合、下記の3つの要素をヒントにすると良いでしょう。
- 自分の器が広がるもの
- 世界に対して徳を積めるもの
- 自分の過去を癒せるもの
収入がアップするか?名声を得られるか?というよりも
あなたがその役割を担当することで、世界はより素敵で幸せになりますか?
と問いかけられているような感覚が近いでしょう。
職業というより“世界での役割”といったニュアンスです。
天職が近づいているサイン
次に、天職が近づいているサインについて考えてみましょう。
これまでのコンサルティングで天職に出会った方々が経験していることを見ていくと、共通点があります。
もしあなたの日常に以下のような出来事が起こってきたら、それは天職が近づいている可能性があります。
(1)大切なものを失う
“大切なもの”とは、人や環境、アイデンティティ、仕事など様々です。
例えばこのようなものを指します。
- 大切な人との縁が切れた
- ペットを亡くした
- 職場をクビになった
- 職場での評価がガタ落ちした
- 左遷された
- 会社が倒産した
- 詐欺にあった
自分が自分ではなくなってしまうような、大きなショックや喪失感、心にぽっかり穴が開いてしまうような出来事を経験する人が多いようです。
(2)人間関係がガラリと変わる
天職との出会いが近づいてくると、それまでの人間関係が大きく変わることがあります。
以前の友人たちとは疎遠になり、新しいコミュニティで新しい友人ができたり、結婚して別のグループとの距離が近づいたりします。
人間関係の変化は環境の変化、引っ越しや転職などによって自然に生じるものですが、周囲の人々が一斉に変化する場合は、天職との出会いが近いサインかもしれません。
(3)尊敬できる人と出会う
天職との出会いが近づくと、尊敬できる人との出会いがあることがあります。
- 頑張っている友人
- 自分より年下だが立派な仕事をしている人
- あなたを高く評価してくれる上司
- 厳しく指導してくれるメンター
尊敬できる人と出会ったら、その人とのご縁を大切にしましょう。
新しい出会いではなくても「これまで尊敬できなかった人」への見方が変わって、尊敬の対象になるケースもあります。
(4)人生のルーティーンが崩れる
なぜか普段通りにはいかないことが増えたり、予期せぬ出来事が起こったりするかもしれませんが、イライラすることなく楽しんでしまいましょう。
天職に出会う少し前には、まるで準備運動をさせられているかのような感覚で、今までのルーティーンが崩れることもあるようです。
人生は常に流動的で変化していくもの、という緩い感覚で過ごせたらいいですね。
(5)大きな区切りを迎える
人生の大きな変化や区切りを経験した後、しばらくして天職の扉が開くこともあります。
例えば、長年勤めていた会社を退職したり、恋人と別れたり、借金を返済し終えたり、子育てが一段落したり。
これまでにエネルギーを費やしてきた事柄があったけど、もうその対象にエネルギーを使う必要がなくなった、みたいな感覚が近いかもしれません。
「天職」の見つけ方、見分け方
それでは次に、天職の見つけ方、見分け方について考えてみましょう。
この記事の冒頭で「天職と適職の違い」についてお伝えしました。
もちろん「厳密に区別しなければならない」というわけではないですが、キリスト教文化が定義する天職(神から呼びかけられて行う仕事)Callingの見つけ方としてはこのようなものがあるでしょう。
(1)気がついたらやっている
- 気がついたらやっている
- 暇なときについ考えてしまう
- いつの間にか手が動いてしまう
このようなものはありますか?
- 気がついたら料理をしている
- 気がついたら片付けしている
- 気がついたら喋っている
- 気がついたら何かを作っている
といった、自覚しないままに行動しているものです。
私は気がついたら人間心理や男女のパートナーシップについて考えることが多いです。
もし心当たりがあれば、天職のサインかもしれません。
(2)静かな情熱が継続する
この人は天職についているな
と感じる方と話すと、熱い情熱よりも静かな情熱を持っていることが多いです。
昔からやっていること、小さい頃から淡々と続けていることが、天職のヒントになりそうです。
メジャーリーガーのイチローや大谷選手は、小さな頃から「将来はこうなる」と書いて、コツコツ練習を続けてきたことで有名ですが、誰に言われるわけでもなく、ただ淡々と続けていることがあれば思い出してみましょう。
(3)成長を促される
天職の大きな特徴として「その仕事に従事することで自己成長を強制的に促されるような感覚」があります。
○○に関わっているとき、自分は成長できるなぁ
と感じるものがあれば、天職と関わりがあるかもしれません。
また「成長」とは明るくポジティブな意味合いだけではなく、自分のネガティブな面や闇の部分に向き合うことで、人格を育てていく側面もあります。
(4)辞めようと思ってもやめられない
やめたいと思いながらもやめられないことがある場合、それが天職のサインかもしれません。
人間同士のご縁では「腐れ縁」なんて表現されることもありますが、何度もやめようと思ってもやる羽目になってしまう仕事や活動があれば、Callingの可能性が大きいです。
(5)運気が良くなる
天職に邁進すると、人生全体の運気が良くなることがあります。
と言っても、天職の特徴として「自分の内面を強制的に成長させられる」側面もあるので、全ての物事がスムーズにうまく回ることばかりではありません。
ですが、成功や失敗を経験しながらも、天職に向かって努力することで、人生全体の運気が上昇している感覚を得られることでしょう。
表面的な結果ではなく、もっと深い部分での「運気の流れ」に意識を向けてみましょう。
天職に出会うためにできること
それでは続いて天職に出会うためにできることを考えてみましょう。
この記事の冒頭で、天職の定義として下記の要素をあげました。
- 自分の器が広がるもの
- 世界に対して徳を積めるもの
- 自分の過去を癒せるもの
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)自分の器を広げることに許可を出す
1つ目に、天職の大きな要素として「自分が“それ”を行うことで、世界がより良くなるか?」といった視点があります。
これはまさしく神の視点ですね。
そしてより良い世界を作るために働くとなると、自分の器を広げることが必要になってきます。
自分の器が広がってから天職に出会うと言うよりも、自分の器を広げるためのトレーニングとして、天職に従事する方が多い印象です。
自分の器を広げるためには、時には心身に大きな負荷がかかりますし、ポジティブなことばかりではないでしょう。
そのため「ネガティブな出来事は避けたい」といった観念がある場合、天職に出会うことが難しいかもしれません。
ネガティブな現象が起こっても大丈夫。経験から自分の器を広げていこう。
このように決めることができると、天職との出会いが早くなるでしょう。
(2)世界に対して徳を積もうと決める
2つ目に、世界に対して徳を積もうと決心ができると、天職との出会いが早まるでしょう。
「適職」についた場合、収入や社会的地位、名声など“自分に対するリターン”が大きくなる傾向にあります。
「天職」についた場合、適職と比べて“自分に対するリターン”が少々微妙に感じるかもしれません。
もちろん長い目で見れば自分に対するリターンも大きいですが、短期的でわかりやすいリターンは少ないかもしれません。
天職についた場合、もちろん自分へのリターンはあるのですが、どちらかというと“世界にリターンをもたらすこと”そのものに喜びを感じる傾向があるでしょう。
そのため、徳を積むこと自体に喜びを感じられる人であれば、天職との出会いが早まるでしょう。
(3)自分の過去と向き合う覚悟を持つ
3つ目に、自分の過去と向き合う覚悟を持つことがオススメです。
これは天職に出会うメリットでもあり、人によってはデメリットにもなり得ることですが…天職での活動を通して、自分の過去と強制的に向き合うような流れになる方が多いです。
過去の自分をサッパリ忘れて、新しい自分になりたい!
このような人は、天職よりも適職の方が向いているかもしれません。
- 親から育児放棄されていた過去
- 人間関係のトラブルが多かった過去
- 恋愛で苦しんだ過去
- 仕事で成果が出なかった過去
- 病気で動けなかった過去
人は様々な「ツライ過去」を持っていますが、天職の活動を通して過去と向き合うことが増えます。
自分の過去と向き合って、自分自身を癒したい、と思えた人から天職への道が開けるでしょう。
天職も適職も、どちらも素晴らしい経験になる
それでは最後にまとめです。
今回の記事では
- 天職と適職の違い
- 天職が近づいているサイン
- 天職に出会うための考え方
をご紹介しました。
コンサルティングの現場では、天職よりも適職を求めている方が多いのかなという印象を持ちますが、どちらも素晴らしい仕事だと思います。
職業という意味では、適職の方が安定した収入や社会的地位を築きやすいですし、人生全体を通した心の充実という意味では、天職に勝るものはないと思います。
ぜひ自分の心は天職と適職どちらが求めているのか、もしくは人生の中で両方とも経験してみたいのか、じっくり考えてみてくださいね。
今回の記事が誰かの参考になれば嬉しく思います。