最近、彼からの扱いが雑なんです…
付き合う前は、熱心にアプローチしてくれたのに…
私は彼と結婚したいと思っていたけど、このままじゃ結婚後が心配…
このメディアを運営している私たち脳トレカレッジ(自己対話の学校)では、主に結婚前の女性のパートナーシップに関するご相談を多くお受けしていますが、コンサル現場ではこのようなご相談が後を立ちません。
「釣った魚に餌をやらない」など昔から揶揄されていますが、お付き合い前の男性からの熱心なアプローチと、その後の落差に悩むのは良くあることなのかもしれませんね。
それゆえ解決方法もネットや書籍にたくさん掲載されていますが、それでもなお同様のご相談が続くのはなぜでしょうか?
私たちはその理由について「相手から雑に扱われる本当の原因を理解している人が少ないからだ」と考えています。
このコラムでは一般的に言われている「相手から雑に扱われないようにするには?」という視点ではなく
- 相手に雑に扱われる人は潜在意識で何が起こっているのか
- その状況を改善するにはどうしたらいいのか
潜在意識や深層心理の視点から解説していきますね。
Contents
「扱いが雑になった」と感じる理由
まず最初に「彼からの扱いが雑になった」と感じる理由について整理してみましょう。
コンサル現場でよく伺う、代表的なシチュエーションを3つ紹介します。
(1)連絡頻度が少なくなった
1つ目に、連絡頻度が少なくなったというものです。
付き合う前は1日何度もLINEをくれていたのに、今は私から連絡しないと相手からの連絡は無い。
前はLINEで雑談していて楽しかったのに、今は用件のみしか来ない。
即レスだったLINEが、今では既読スルーのことも。
このような連絡に関するお悩みは本当によく伺います。
もちろん連絡をするのが好きな人、苦手な人と別れますが「以前はたくさんあった連絡が今は少ない」ことで、相手からの扱われ方が雑になったと感じる人は多いようです。
(2)愛情表現が少なくなった
2つ目に、愛情表現が少なくなったことで悩んでいる方も多いです。
前は熱心に「好きだ!」と言ってくれたのに、今はもう…
この記事を書いている私も、恋愛で深く悩んで、潜在意識などの世界を知った1人です。
もちろん男性心理やコミュニケーションに関する本も、何十、何百冊と読みました。
そういった本には
男性は彼女との関係に安心すると言葉が少なくなります。
愛情が減ったのではなくてリラックスしている証拠です。
「お付き合いしている」と言う事実が1番の愛情表現です。
このように記載されていて、頭では納得したつもりでした。
ですが、頭で理解できても「寂しい」とか「悲しい」という気持ちは消えないんですよね。
理解はできたけど、でも、やっぱり、私のことを雑に扱ってない?
そうモヤモヤすることも少なくありませんでした。
(3)記念日やデートがおざなりになった
3つ目に、記念日やデートがおざなりになったとおっしゃる方も少なくありません。
前は記念日に、いつも素敵なレストランでデートしてたのに…
デートプランを考えてくれてた過去はどこやら?
最近お家デートばかりで手を抜かれている気がする…
そんな女性からのため息も後を立ちません。
別に毎回豪華なデートをしたいわけじゃない。
デートプランを完璧に考えて欲しいわけじゃない。
ただ、私のために何かをしてあげようという気持ちが彼から消えてしまったようで寂しい。
こんな本音をこぼしてくれる人もいらっしゃいました。
扱いが雑になりやすい相手側の理由
それでは次に、彼女や妻などパートナーに対して雑になりやすい男性側の理由や背景について思いを馳せてみましょう。
(1)ストレスや仕事のプレッシャー
1つ目に、ストレスや仕事のプレッシャーが考えられます。
やりたい仕事に就いていて、自分を成長させるための適度なプレッシャーがあるのは精神衛生上も良いでしょう。ですが、
- 評価してくれない上司
- 気の合わない同僚
- 得意ではない業務
- 理不尽な指示
- 上がらない給料
- 昇進できない職場
このようなストレスやプレッシャーがかかれば、どんな人でも心のエネルギー(MP)が削られてしまうのは仕方がないことです。
心のエネルギー(MP)がカスカスの状態で、いくら彼女にエネルギーを注ごうとしても
ない袖は振れない
ではないですが、なかなか難しいものがあるでしょう。
結果的に「雑に扱ってしまった」と捉えられてしまうような振る舞いになっているかもしれません。
(2)優先したい趣味や夢などがある
2つ目に、優先したい趣味や夢などがあるときにも、扱いが雑になりやすいと言えるでしょう。
将来の夢はメジャーリーガーです!
なんて男性は少ないかもしれませんが、大事な夢や趣味がある人も、彼女やパートナーに対して雑な扱いをしてしまうかもしれませんね。
例えば実際の例でこんなものがありました。
Aさんの彼は俳優としてコツコツ努力を重ね、ようやくチャンスが巡ってきて、とある大役をいただけることになりました。
ですが、そのタイミングはちょうどAさんとお付き合いして、ラブラブ度合いがMAXの時期。
そんなタイミングで、彼に大役のチャンスが回ってきたのは嬉しいことではありますが…
何年もコツコツ目指してきた夢への切符が目の前に来たことで、彼はAさんよりも「夢」に全力コミットするようになりました。
夢に向かって突き進む彼を素敵だと思っていたAさんでしたが、いざ、チャンスが目の前に来て、彼が夢に対してエネルギーを全集中しようとしたときに、寂しい気持ちに勝てなくなってしまったそうです。
(3)一時的にやるべきことが増えた
3つ目に、一時的にやるべきことが増えた場合も同様です。
こちらも実際の体験談で、このようなケースがありました。
Bさんは一回りほど年上の彼と付き合っていて、将来は結婚を考えていました。
そんな折、彼のご高齢のお母様が倒れ、要介護まではいかないけれども、誰かの手を借りることが必要な状況になってしまいました。
お父様は既になくなっていたため、Bさんの彼がお母様のサポートに入ることに。
慣れないことで疲れたせいか、彼はBさんとの関係にエネルギーを注ぐことが難しくなってしまいました。
Bさんは仕方ないことだと頭でわかっていても「もっと私に時間を使って欲しい」「雑に扱わないで欲しい」気持ちが消えず、現在もモンモンとしているようです。
エネルギー供給量が少なくなる=不満に繋がる
さて、ここまでで実際のコンサル現場で伺った具体的なシチュエーションをもとに
- 女性が「彼からの扱いが雑になった」と感じる場面
- その時、男性側に起こっていること
を伝えてきました。
きっとここまで読んで
あるある〜!
と思ってくださった方も多いのではないでしょうか。
私たちが直接お話を伺うのは、扱いが雑になったと悲しむ女性からが多いですが、シチュエーションの違いはあれど共通して
自分に供給されるエネルギー量が少なくなった
ことに不満を持つ女性が多いです。
つまり女性の場合は、自分に対するエネルギー供給量の大きさによって
- 丁寧に扱われている
- 雑に扱われている
と判断することが多いということです。
人からの扱いが雑になってきたとき潜在意識で起こっていること
私たち脳トレカレッジ(自己対話の学校)では、潜在意識で何が起こっているのかを見破りながら根本解決をしていくことを理念としています。
ここでは5つ「人からの扱いが雑になってきたとき潜在意識で起こっていること」を解説しますね。
(1)自分が自分を雑に扱っている
1つ目に、自分が自分を雑に扱っていると、人からも同じように雑に扱われます。
(無意識で)私なんて大した存在じゃないしなぁ
(無意識で)まぁ私は後回していいでしょう
(無意識で)他の人を優先してあげた方が良いでしょう
たとえ出発点が配慮や優しさだったとしても、自分で自分のことを無意識のうちに雑に扱っている場合、その状態が外側の世界に投影されます。
その結果、大事に扱われたい人から雑に扱われるという現実を作ってしまいます。
一般的な心理学でいう「投影」とは少々使い方が違うのかもしれませんが、自分の内側が外側に投影されるという法則は押さえておきましょう。
(2)自己重要感が低い
2つ目に、自己重要感が低い、もしくは「低くなってきた」時にも、同じように雑に扱われます。
「(1)自分が自分を雑に扱っている」とも重なるところがありますが、 「私は重要のな存在である」といった認識が薄い場合、他者からもそのように扱われます。
私は重要な人間なんだから!
女王様として扱いなさいよ!
というのは極端ですが、あなたは自分のことを重要な存在であると感じられていますか?
「根拠のない自信」や「自愛」と同列で扱われることも多いです。
自己重要感は、主に幼少期親から
あなたは私にとって大事な存在よ。
といった空気感や言葉を浴びて育つことで養われます。
ですが、そのような家庭環境になかった場合、もしくは人生のどこかで「自分は必要のない存在である」みたいな思い込みが強固に入った場合、自己重要感が低いまま大人になってしまうケースが多いです。
(3)本音から離れてしまっている
3つ目に、本音から離れてしまっている時にも、不思議と周囲から雑に扱われがちです。
このメディアを運営している脳トレカレッジ(自己対話の学校)では
- 自己対話とは頭と心のコミュニケーションである
- 頭と心のコミュニケーションが円滑になると願いがスムーズに叶う
このように考えています。
心とはつまり本音のこと。
普段から自分の本音を無視し続けて、その状況に慣れてしまうと、どんどん頭(思考)と心(感情)との距離感が開いてしまいます。
するとここまでに触れたように
- 自分が自分を雑に扱っていること
- 自己価値観が実は低いこと
これらに気がつかないまま過ごしてしまい、結果的に「他者から雑に扱われる状況が改善しない」といった状況になります。
(4)クレクレちゃんになっている
4つ目に、クレクレちゃんになっている時も、周囲から人がいなくなります。
“クレクレちゃん”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
リアルな物を欲しがるというよりかは、他者から精神的なエネルギー・愛情を延々と欲しがる人のことを指してクレクレちゃんなどと呼ばれています。
幼少期から愛情が足りなかったり、愛情を見つける力が弱かったりすると、常に愛情不足、愛情の飢餓状態になってしまいます。
自分に愛情を注いでくれそうな人(自分に好意を持っていそうな人)から、愛情を補填しようと無意識で動くため、クレクレちゃんと接した人は、なんだか自分のエネルギーを吸い取られるような感覚になってしまいます。
すると、クレクレちゃんと接することで、自分のエネルギーがどんどん枯渇していくため「雑に扱わざるを得ない」状況になってしまうケースが多いようです。
(5)相手を“役割”としてしか見なくなっている
5つ目に、相手を“役割”としてしか見なくなっている時にも、相手から雑に扱われるでしょう。
彼はデートでいつもおごってくれるの!
例えば交際初期にこのように喜んでいた場合
- デートの回数が減ったり
- デートでのおごり回数が減ったり
- おごりの金額が減ったり
すると「彼は私を雑に扱っているのでは?」といった概念を持つこともあるでしょう。
どうしても心が未熟なうちは、相手の細やかな愛情に気がつくことが難しいため、わかりやすい愛情表現に目が行きがちです。
もちろん悪いことでは無いのですが、わかりやすい愛情表現ばかりに注目していると
彼=私におごってくれる人
彼=私を良い気分にさせてくれる人
彼=周りの人にドヤれる何かを与えてくれる人
のように、無意識に彼に求める役割を固定化させてしまうことがあります。
すると相手の心境としては、無意識のうちに
この人は僕自身を見てくれていない。
僕を役割としてしか認識してくれていない。
と感じて、離れていってしまうといったケースも少なくありません。
やってはいけないNG行為
それでは「私、相手に雑に扱われてるかも…」と感じたときに、やってはいけないNG行動を5つご紹介します。
この中には恋愛マニュアルなどで、むしろ推奨されていることも含まれています。
- なぜ推奨されているのか
- なぜやってはいけないのか
の部分に着目して、ぜひ読み進めていただければと思います。
(1)相手にクレームを入れる
1つ目に、相手にクレームを入れるのはオススメしません。
クレームといっても
最近私の扱い雑じゃない?もっと大事に扱ってよ。
といったわかりやすいクレームのみを指してはいません
いわゆるアイメッセージと言われる「私は〇〇してくれたら嬉しいな♡」という言葉であっても
私はもっと連絡をもらえたら嬉しいな。
(最近、返信が遅いじゃねーかよ)
記念日には、もっと素敵なデートがしたいな。
(最近、記念日に手を抜きすぎじゃないか?)
私は〇〇君からプレゼントをもらえたら嬉しいな。
(最近、プレゼント一切よこさねぇな)
人間もずいぶんや野生味が薄れたとは言え、動物であることには変わりません。
本能では、相手の言葉よりも「言葉の裏に隠れている本心」に気が付いてしまいます。
つまりわかりやすいクレームではなく、丁寧で優しい口調で、アイメッセージだったとしても、その裏に
ちっ…!
みたいな本音があれば、それはリクエストではなくクレームとして伝わってしまうのです。
(2)別れを匂わせる
2つ目に、別れを匂わせることも逆効果です。
大事に扱ってくれないなら、〇〇君じゃなくても…
実は〇〇さんに告白されたんだよね…
こんなに雑に扱われたんじゃ、これ以上は…
もちろん、本当にお別れも辞さないと思っているのであれば問題ないのですが、自分のことをもっと大事にさせるために、別れを匂わすのは逆効果です。
恋愛マニュアルなどで「お別れを匂わせるノウハウ」の意図としては
- 相手を焦らせる
- 相手に不安を与える
- 自分を失ってしまうかもしれないと思わせる
といったことがあるようです。
確かに人間は「失うかもしれない恐怖」がないと自分の行動を改められないところもありますから、一時的な効果としては抜群でしょう。
ですが、この行動は言ってみれば「相手のネガティブな感情を刺激してコントロールする」ことです。
自分の要求を通すために、相手のネガティブな感情を刺激してコントロール下に置くことを繰り返していると、なかなか健全な関係は育めないのではないでしょうか。
(3)主導権争いを始める
3つ目に、主導権争いを始めることも良い結果にはなりません。
「(2)別れを匂わせる」とも重なる部分がありますが、 そもそも人間同士の関係は、自分が主導権を持っている方がリクエストが通りやすくなります。
会社なら、社員より社長の方が主導権を持っていますし、惚れた方よりも惚れられた方の方が主導権を持っていますよね。
ですが、自分が主導権を持つことで相手から丁寧に扱われようと(無意識で)してしまった場合、いわゆる上下関係的な繋がりになってしまいます。
すると、恋人やカップルと言うよりも
- 会社の上司と部下
- 女王様と下僕
みたいな関係性になりやすいです。
たしかに雑に扱われなくはなると思いますが、部下や下僕に対して愛情を感じられるのかと言うと、また別の話でしょう。
(4)自分の気持ちを我慢する
4つ目に、自分の気持ちを我慢することもオススメしません。
相手にクレームを入れてもダメ。別れよう匂わせてもダメ。主導権争いをしてもダメ。
じゃあ我慢するしかないじゃない!
と悲観する方もいそうですが、自分の気持ちを我慢することもいけません。
「相手に雑に扱われているように感じる」と思ってはいけない。
このように感情を抑圧してしまうと、ますます相手との関係をこじらせることになります。
そもそも感情に「良い・悪い」も「正解・不正解」もありません。
私が雑に扱われているように感じた。
この気持ちは間違っていませんし、真実です。
自分が感じたことをひとまず受け止めた上で
- なぜ彼から雑に扱われる状況になってしまったのか?
- 雑に扱われた「と感じている」が、本当に彼は「雑に扱った」のか?
など、フラットに観察・分析をしてほしいのです。
ですので「自分の気持ちを我慢する、抑え込む」のはやめていただければと思います。
(5)自分を責める
最後に、自分を責めることだけは、絶対にやってはいけません。
もともと心根が優しかったり、他人に対して思いやりがある方ほど
相手から雑に扱われたように感じる。
悲しいけど、きっと私がダメだったのだろう。
私が魅力的じゃないから、きっと相手は私のことを雑に扱うんだろう。
このように自分を責めることは絶対に禁止です。
絶対に絶対に絶対に禁止です。
もし心当たりがあったらば、今すぐ即刻でやめてください。
自分の内側の状態が、外側の世界に投影される法則を鑑みれば、たしかに「相手が自分のことを雑に扱うようになった要因」は自分の中にあります。
ですが、それは「法則に則って動いた」だけで、自分を責める必要はありません。
むしろ自分を責めれば責めるほど、自己価値観も自己重要感も落ちて、結果的に他者から雑に扱われる現実を助長してしまうのです。
理由はどうであれ、自分を責めるメリットはありません。
本当の原因を知ることが最重要
それでは最後にまとめです。
今回の記事は「彼からの扱いが雑になった本当の理由と対策」についてご紹介しました。
出会った当初は大切にしてくれたのに、だんだん扱いが雑になっていく…
これは本当によくあるお悩みですし、交際中のカップルはもちろん、夫婦間でも友人間でも家族間でも起こります。
それだけ起こりやすいトラブルなのです。
そして「自分のことを丁寧に扱って欲しい」と願う気持ちが先行して、本当の原因を探ることをせず、相手からのエネルギーを奪おうとしてしまうケースが後を立ちません。
相手からの扱われ方を変えるために、相手にアプローチする必要はありません。
あくまで自分の心の中にアプローチをすることで、自然と、いつの間にか相手からの扱われ方が嬉しいものに変わっていきます。
そのために必要なことは、相手との交渉でも自分磨きでもなく、自分の本音と深くつながる自己対話なのです。
自己対話を深めれば深めるほど、自己重要感は上がり、自分の本音も手に取るようにわかりやすくなり、そして何より「自然と大切にしたくなる空気感」を纏い始めます。
少しでも多くの方が、この記事を参考に「相手から雑に扱われる悲しみ」から卒業できれば幸いです。