気にしなければいいのに、つい他人と自分を比べてしまってモヤモヤする。
自分で落ち込むような思考をしてしまう。
誰にでもこんな経験が1度はあるのではないでしょうか。
社会生活を送る以上、他者と関わらずに生きていくことはなかなか避けられません。
人と関わるときに、つい比べてしまう。こんな癖をなくしたい。
そんなお悩みをお持ちの方にぜひ知っていただきたいのは、実は
「嫉妬は隠れた才能があるからこそ感じている感情」
だということです。
どういうことなのか、詳しく解説していきますね。
Contents
他人と比べてしまう|「嫉妬している」と自覚できること自体が素晴らしい
まず、つい他者と比較して嫉妬してしまう方に知っておいていただきたいのは
「私は今嫉妬をしている」と自覚できていることが素晴らしいことだということです。
このメディアを運営している自己対話の学校(脳トレカレッジ)は、脳と心のコミュニケーションを円滑にすることで悩みを解消し願いを叶え、自分らしく生きるためのサポートをさせていただいています。
10年の活動の中でたくさんの方のお話を伺いながら、どうしてその悩みが生まれるのか?という心理を分析し続けてきた私たちですが、「嫉妬」についてのご相談をいただく中で気が付いたことがあります。
それが、「嫉妬をしている」という事実を認めることがかなりハードルが高いことだ、ということです。
この記事を書いている筆者にも身に覚えがありますが、目の前にいる人を見てなんだかモヤモヤする、場合によってはイライラしたり嫌悪感を抱いていたときに、
そのネガティブな感情は「相手に嫉妬をしている=相手のことが羨ましいからその感情が生まれている」のですよ。
という事実を知らされ、衝撃を受けました。
「まさか、あの人のことが羨ましかっただなんて…!」
あまり良いイメージを持っていなかった相手に対して、実は私は羨ましかったのだ、なんて認めるのは悔しかったのです。
大人気ないと思いながらもつい意地を張ってしまうのですね。
ですから、もし今「私は嫉妬している」という自覚のある方は、ご自身のことを誇りに思ってください。
「嫉妬している」ことを自覚されていること自体が、心が成熟している証でありとても素晴らしいことなのです。
他人と比べてしまうタイミング7つ
ここでは、他人と比べてしまう、特に嫉妬してしまうときとそのタイミングについてご紹介します。
他人と比べて嫉妬してしまうとき、その共通項は「自分よりも何かが優れている人や物を見たとき」に嫉妬心を感じるところです。
相手と比べることで劣等感を感じたり自信を失ってしまうことで悩みを抱えてしまう方はとても多いです。
ここに、多くの人が悩みやすいシチュエーションを挙げてみました。
他人と比べてしまうタイミング1:容姿が素敵な人を見た時
容姿が自分よりも素敵な人を見たとき、嫉妬しやすいでしょう。
あの人は自分よりも、
- スタイルがいい
- 背が高い/低い
- 可愛い/綺麗/かっこいい
- センスがいい
- メイクが上手い
- 髪質が良い
- 肌が綺麗
- 笑顔が可愛い
などが挙げられます。
人それぞれ、自分の容姿について気に入っている部分、あまり気に入っていない部分はあるでしょう。
自分が気にしていたりコンプレックスに感じている部分を、当たり前のように持っている人がいたら、どうしても羨ましくなってしまいますよね。
他人と比べてしまうタイミング2:成績が良い人がいた時
自分よりも成績が良い人がいたときも、嫉妬をしやすいでしょう。
- 学業/勉強の成績
- 仕事の成績
- 営業、研修などの成績
- 試験の成績
など、色々と成績がつくものはありますよね。
成績がついてしまうと、どうしても優劣をつけられたような気持ちになります。
自分が人より秀でている時は気にならなくても、自分よりも前にたくさん人がいるとどうしても自己否定や自己卑下の気持ちが生まれて劣等感を感じてしまうでしょう。
対象の人が周りから支持され人気な人であるほど、なんだかつまらない気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
他人と比べてしまうタイミング3:結婚・出産をしている人を見た時
結婚や出産で幸せそうな人を見たときにも、嫉妬心が生まれることがあるでしょう。
特に自分が独身で結婚に焦っているときや、結婚していてもなかなか子宝に恵まれないとき、周りで結婚や妊娠出産の報告を聞くと素直に喜べなくなってしまうこともあるでしょう。
喜ぶべきところで心からお祝いをしてあげられない自分に嫌気が刺す…
「嫉妬するんだから仕方がない!」と開き直るとそれはそれで可愛げがないし…
嫉妬してしまう気持ちとそんな自分にモヤモヤする気持ちの板挟みになり、さらに悩みが増えてしまう人も少なくありません。
他人と比べてしまうタイミング4:好きな人と復縁した人を見た時
好きな人と復縁をした人を見たときにも嫉妬することがあるかもしれません。
- 復縁したい人がいて頑張っているけれど苦しい
- 大好きだったけれどどうにもうまくいかず、諦めた人がいる
- 忘れられない人がいる
- 復縁したいわけではないけれど、今の相手に最高に満足しているわけでもない
そんな時に好きな人と復縁をして幸せそうな人を見たら、嫉妬心が湧いてきてしまうこともあるかもしれません。
他人と比べてしまうタイミング5:天職についている人を見た時
天職に就いて生き生きしている人を見た時に、羨ましく嫉妬を感じることもあります。
生活のために仕事をしている
お金を稼ぐためと割り切って仕事をしている
お仕事の時間は我慢の時間
もっとプライベートの時間を増やせないかな…
こんな気持ちでお仕事をされている方は少なくないでしょう。
そんな中で
仕事が生きがい!
私の才能を発揮できるお仕事を見つけて毎日楽しい!
こんなふうに言っている人を見れば、どこかで羨ましいなと感じてしまうこともあるでしょう。
天職を見つけるのは普通にはなかなか難しいことのように感じますよね。
羨ましさがつのるのも無理はないのではないでしょうか。
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他人と比べてしまうタイミング6:気になっている人の好きな人がいることを知った時
気になっている人に好きな人がいることを知った時にも嫉妬心は湧きやすいでしょう。
お付き合いしたいと思っていたお相手に、実は好きな人がいた、恋人がいると知った時に穏やかでいるのはなかなか難しいです。
- 好きな人の彼女・彼氏
- 好きな人の奥さん・旦那さん
- 好きな人が忘れられない元カノ・元彼
- 好きな人が片思いをしている相手
このような方は「こちらの恋愛・結婚成就を妨げる相手」のように感じてしまいやすいため、必然的に嫉妬の対象になりやすいでしょう。
他人と比べてしまうタイミング7:希望のポジションに他の人が選ばれた時
希望していたポジションに他の人が選ばれた時にも嫉妬心は湧きやすいでしょう。
希望のポジションとは色々な場合が考えられますが、例えば次のようなことが挙げられます。
- 志望校の合格枠
- 担当したいと思っていた仕事の案件
- オーディション
- スポーツのレギュラーメンバー
- 好きな人の彼女・彼氏(奧さん・旦那さん)枠
- SNSで支持を得ているインフルエンサー
- 彼氏の休みの日に私よりも趣味や友人を優先された時
こういったシチュエーションでは、「本当は私が入りたいと思っていた枠(スペース)」に他の人や物事が取って代わられてしまったように感じるので嫉妬心を抱きやすいと言えます。
他人と比べてしまう時のメリット2つ|嫉妬する
「他人と比べてしまう」のは一見良くないことと思われがちですが、実はメリットもあります。
ここでは自分と人とを比較して嫉妬してしまう時のメリットをご紹介します。
他人と比べてしまう時のメリット1:あなたは相手の良いところを見つけられる人
「人と比べて嫉妬する」ということは、心のどこかで相手が優れていることを認めているということでもあります。
自分よりも何かが優れている人に対して嫉妬している場合はもちろんのこと、実は
あの人のどこがいいの?
と内心感じているような場合でも、
心の深い部分では「相手の優れた点を認めている」ということはよくあります。
もちろん、相手が優れているとは思えない場合もあります。
ですが、「明らかに全てにおいて自分が秀でている」と見下して見てしまっている相手には嫉妬は感じないのではないでしょうか。
嫉妬できるということは、相手の良さを認めているあなたの優れた点でもあります。
嫉妬心を感じている心にOKを出してみてあげるのも良いのではないでしょうか。
他人と比べてしまう時のメリット2:あなたの才能や伸び代を見つけられたということ
人と比べて嫉妬してしまう時、どこか相手が羨ましいのでその感情が湧いていると言えます。
この記事のテーマでもありますが、私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)で多くの方のお悩みをお伺いするうちに
「人は”自分でもその要素を手に入れられる”ので嫉妬している」
という傾向がわかってきました。
誰かを見て嫉妬を感じる時、
「自分でもそれを手に入れられるはずなのに、まだ手に入っていないので羨ましい、悔しくて苦しい」
と感じることが多いようです。
この傾向から考えると、相手に嫉妬をしているということは「これから開花する自分自身の才能や、もっと伸ばすことができる伸び代」をその相手を通してみているということになります。
誰かに嫉妬心を感じた時こそ、自分の可能性を見つけたと喜んでみても良いのではないでしょうか。
他人と比べてしまう時のデメリット2つ|嫉妬する
次に、人と比べて嫉妬してしまう時のデメリットについてご紹介します。
他人と比べてしまう時のデメリット1:自分の中の黒い感情を自覚して苦しい
人と比較をして嫉妬をしたときに多くの人が苦しむのは、自分の中から出てくる黒い感情についてではないでしょうか。
世間一般では、愚痴はいけない、人を恨むのはよくないことだ、感情のコントロールをしましょう、全てのことを許しましょう、とも言われています。
ですが誰かに嫉妬したときに聖人君主のようにいる方が難しいのではないでしょうか。
- どうしてあの人が
- 対して凄くもないくせに
- 私の方がよっぽど可愛いのに
- あの人性格は悪いのにどうして評価されてるの
- あの人さえいなくなれば
こんな黒い感情が自分の中でぐるぐると渦巻くのを感じるでしょう。
一般的にはあまり良くないと言われるネガティブ感情ですが、私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)では
「自分の中から生まれる光の感情も陰の感情も良し悪しはなく、どちらも大切な感情」
と捉えています。
陰の感情をそのまま相手にぶつけてしまうと軋轢を生みますが、陰の感情はきちんと扱い方やおつきあいの方法を知ると、むしろ自分の才能やポテンシャルを開花させてくれ流とても大切な感情なんです。
このようなネガティブ、陰、黒い感情の適切な扱い方を教えてもらえるところが少ないため、私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)では感情の扱い方を丁寧にお伝えさせていただいています。
扱い方さえ覚えれば、黒い感情の苦しさから抜け出せなくなることがなくなります。
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他人と比べてしまう時のデメリット2:ネガティブな感情が消えるまで過ごしにくい
「他人と比べてしまう時のデメリット1」に関連しますが、ネガティブな感情が消えるまでの期間が苦しく生きづらく感じてしまう方も多いです。
- 「嫉妬の感情は才能が隠れている」ことを知らないうちは、ただただ苦しい
- 嫉妬している・羨ましく感じるものが自分の才能だとしても、それが手に入るまでの時間が苦しい
- 手に入れるまでの道のりが遠く感じるほど苦しい
嫉妬と苦しさは切っても切り離せない関係だと感じてしまうかもしれません。
ですが先にもお伝えしたように、
- 嫉妬とは才能が隠れているが故に感じる感情である
- ネガティブ・陰・黒い感情は扱い方を知っていれば嫌なものではなくなる
という背景があることから、嫉妬とは嫌って敵扱いしなくても良い感情とも言えます。
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他人と比べてしまう|嫉妬心は才能が隠れている証拠
ここからが今回の記事のメインテーマです。
嫉妬心とは、才能やポテンシャルが隠れているけれどまだ見つけてもらえていないとき、開花されていないときに湧くことがとても多いです。
例を挙げると
【例1】
可愛いAさんに嫉妬してしまう
↓
みんなに好かれている上に私が好きだったKくんにも好かれている
↓
本音はKくんに好かれるくらい魅力的な私になりたい
↓
「本当はKくんに好かれるくらいの魅力を持っている」
(可愛さだけで自分の魅力を判断しなくてもいい)
【例2】
可愛いAさんに嫉妬してしまう
↓
みんなに好かれていて、人を惹きつけるので仕事をスムーズにこなせている
↓
私も子供の頃にみんなに好かれるアイドル的ポジションに憧れていた
↓
「実は私も人を惹きつけられる魅力を持っている」
(どの要素を伸ばせば魅力が開花するのか見つけたい&磨いていきたい)
こんなふうに嫉妬からポテンシャルを発掘して、次の行動に繋げていくことができます。
せっかく嫉妬心を感じる人を目にしたのであれば、未来に生かした方が建設的ですよね。
注意点としては「自分には無理だ、でも欲しい」という気持ちが大きいほど、嫉妬の感情も大きくなります。
ポテンシャルが眠っていることには変わりはないので、ご自身の隠れた可能性を見つけてあげてみてはいかがでしょうか。
他人と比べてしまう|嫉妬心を未来の才能に変える方法4ステップ
では、ここからは「嫉妬心を未来の才能に変える方法」について、4ステップに分けてご紹介します。
ステップ1:いつ・誰に・どんなシチュエーションで嫉妬したかを確認する
まずは、自分の嫉妬を分析していきましょう。
1番強い気持ちで嫉妬した経験や、最近嫉妬したことでも構いませんのでどれか一つを思い起こしてみてください。
- いつ嫉妬した?
- 誰に、何に、嫉妬した?
- どんなシチュエーションだった?
- どんな感情が起こった?
一度整理してみましょう。
ステップ2:具体的にどんな部分に嫉妬したかを明確にする
さらに嫉妬を詳しく分析していきましょう。
- そのときどんな言葉が頭の中にうかんだ?
- なんでも言っていいとしたら、相手になんて言いたかった?
- もしも私の中に少しの「相手が羨ましい」という気持ちがあるのだとしたら、それはどんな部分だと思う?
ここでのポイントは、相手に対してひどい言葉や暴言のようなものが浮かんでしまったとしても
引っ込めずに自分の中で吐き出してあげることです。
私の中に、こんな黒い感情もあったんだな
と悪いことだと思わずに一度その存在を認識してあげてください。
ステップ3:自分が同じ要素を持てるとしたらどうか?想像してみる
次に、もしも相手の要素を自分も持つことができるとしたらどうか?と想像してみましょう。
もしも相手の要素をいただけるとしたら、どの部分が欲しいですか?
実はこの場合
「相手の全ての要素をもらうこと」や「相手のようになりきること」はあまりピンとこない方が多いです。
どちらかというと、相手の持っている要素の中の小さな小さな一部分の要素に対してのみ、嫉妬を感じているケースの方が多いです。
例えば、
私も仕事であの人みたいに良いポジションにつきたいけれど、あの人みたいにコネで選ばれたいわけではない。
だから、少しの嫉妬はあるけれど羨ましいわけではない。
こんな複雑な感情が湧くこともあるのではないでしょうか。
この場合は例えば「良いポジションに選ばれるという”周りの人から見出される力”の部分が羨ましいと感じている」と考えられます。
なので自分の隠しているポテンシャルは
「人から能力を買われて見出される力」
と考えることができます。
相手の全てが羨ましい、と感じる方はもちろんそれでもOKです。
相手の良さを全肯定して認められるのは、とても素直で素敵なことです。
この場合は「羨ましい」と声に出してみると意外とスッキリするという方もいらっしゃいます。
ステップ4:脳の機能を使って同じ才能を手に入れる
最後に、ステップ3で見つけた相手に嫉妬している要素(=将来自分が手に入れられる才能)を実際に手に入れるためにどうしたらいいのかをご紹介します。
例えばステップ3で出した例
「人から能力を買われて見出される力」が未来の才能だとしましょう。
でも、どうやって手に入れるの?
誰かにアピールするとか?なんかそれも嫌だな…
どうやって気がついてもらったらいいんだろう?
どうやって?(how?)という疑問が浮かぶのではないでしょうか?
こんなときに、脳の機能をフル活用することで、その才能を開花した未来に近づいていくことができます。
私たちの脳は優秀で、「必要な情報を取捨選択する機能」が元々備わっています。
それを「脳幹網様体賦活系(RAS)」と呼びます。
簡単にいうとアンテナのようなものです。
このアンテナ機能は、普段から働いていますが、意識的に使えるようになれば理想の未来を手に入れるのに良い働きをしてくれますし
無意識的に使ってしまっている状態だと、良い情報を持ってきてくれたり、不安を煽る情報を持ってきてくれたりと、効果が混ざった状態で使っていることになります。
このRAS機能を先ほどの「人から能力を買われて見出される力」を開花させるために使うとしたら
「私には「人から能力を買われて見出される力」があるらしい。
それを開花させるためのヒントやきっかけをください。
ヒントやきっかけがきたら、気がつけるようにしてください。
と自分の脳に指示を出しておきます。
すると良きタイミングで必要な情報を拾って行けるようになります。
RASの使い方については下記の記事もよろしければ参考にしてみてくださいね。
他人と比べてしまう|嫉妬は「その才能を手に入れられるから」起きている
今回の記事では、他人と比べてしまうとき、特に「他人と比べて嫉妬してしまうとき」の私たちの見解と対処法についてご紹介しました。
潜在意識的な観点から見ても、「嫉妬心」というのは相手と比較して一時的にネガティブな感情を感じることで、間接的に自分の才能に気が付きたいときに起こすものと考えられます。
嫉妬の感情の上手な使い方をマスターできると、自分よりも優れているように感じる人に出会うことが億劫にならなくなります。
あなたの中にはどんな才能が眠っているのでしょうか?
ぜひこの記事が、あなたの才能や可能性を開花するためのきっかけになりましたら嬉しいです。