私、自分のことがわからなくて…
コーチングで「どんな未来が欲しい?」聞かれたけど答えられなくて…
「決めたら叶う」と聞いたけど、何を決めたらいいか…
この記事を書いている私は、女性のライフスタイルに関する相談業を10年ほど提供していおり、様々はお悩みを伺います。
具体的に「○○を叶えたい!」といったご相談も多いですが、その一方で「自分がわからない」というご相談は多いです。
Contents
自分がわからない=人生の選択ができない
「自分がわからない」ことでのデメリット(お困りポイント)としては、人生の岐路で満足のいく選択ができないことでしょう。
子供として親の庇護下にいる間は、自分の人生を自分で選択する場面もそう多くありません。
中学生までは義務教育ですし、高校生が卒業後の進路を考える時期くらいに始めて
自分は何がしたいのだろう?
自分はどんな人間なのだろう?
と考え始めるのではないでしょうか。
ですが、親元を離れたて独立した後は、自分で自分の人生を選択する場面が一気に多くなります。
- 就職活動
- 転職
- 独立
- 婚活
- 結婚
- 出産
- 子育て
自分はこのような人間である
とクリアに認識できている人にとって、人生の選択をすることはさほど難しいことではないでしょう。
ですが
自分がどんな人間なのかわからない
自分の気持ちがわからない
このような人にとっては、何かを決断すること自体が大きなストレスになってしまいます。
ストレスに耐えて何かを決断したとしても
この選択は果たして正解だっただろうか…
と悩みすぎて、うつ病のようになることもあります。
自分がわからなくなったのはいつから?
では、自分がわからなくなったのはいつ頃でしょうか?
保育園や幼稚園にいるような子供たちは「自分がわからない」なんて悩みは抱えていません。
あれが欲しい!これが欲しい!
お腹がすいた!遊びに行きたい!
○○がしたい!〇〇が嫌い!
このように自由に自己表現していたはずです。
ということは、私たちが成長する過程で、何らかの理由や出来事、背景があって「自分がわからない…」といった心理になってしまうのです。
自分がわからない状態になる理由と背景
それでは「自分がわからない」状態になる理由や背景について5つご紹介します。
実際の相談現場にいらっしゃる方も、下記のような経験をされている場合「自分がわからない」といったの悩みを抱えやすいようです。
あなたに当てはまるものはありますか?
(1)親が過保護、過干渉だった
1つ目に、親が過保護、過干渉だった方は自分がわからなくなりやすいようです。
〇〇ちゃんはこれが好きでしょう?用意しておいたわ。
進路は〇〇高校にしなさいね。
あなたのために〇〇しておいたわ。
間違いなく親の愛情ではあるのですが、子供の為を思ってあれこれ気を回しすぎてしまった結果、子供から自分で選ぶ機会を奪ってしまうことも多いです。
子供側の性格にもよりますが
違う!そんなの嫌いだもん!
私はこっちが好きなの!
と反抗できず
せっかくお母さんが選んでくれたのだから…
好みではないけど喜んでおこう。
このように気を遣ってしまうタイプの場合、徐々に「自分の気持ちがわからない状態」になることが多いようです。
(2)機能不全家庭で育った
2つ目に、機能不全家庭で育った方も、自分を見失ってしまうがちです。
- 子供が泣いていても放置
- 子供が親に助けを求めても放置
- 子供に親の役割をさせる(ヤングケアラー)
- 両親が夫婦不破で家庭内の空気がピリピリしている
- 育児放棄(ネグレクト)
「(1)親が過保護、過干渉だった」とは真逆で、子供のことを気にかけない家庭で育った場合
私の存在は無視される。
私の気持ちや要求は受け入れられない、価値がない。
と潜在意識下に染み込んでしまい「自分の気持ちがわからない状態(自分の気持ちは無意味なものと認識する)」になることが多いようです。
(3)いじめを経験した
3つ目に、いじめを経験した方も同様です。
小学校高学年から中学、高校くらいの時期は、心も体も子供から大人になる思春期で、いじめ問題が発生しやすいでしょう。
何か理由があっていじめが始まることもあれば、具体的な理由がなく「なんとなく」いじめが始まることもあります。
特に「なんとなくいじめられた」自分で納得できるような理由がない人の場合
なぜ自分がいじめられているのか?わからない。
わからないけど、苦しい。
やめて欲しいけどやめてくれない。
このような心理状態になってしまい、自分の心を守るために感情を(無意識で)感じなくさせる防衛反応を示すことも多いです。
(4)HSPの特性がある
4つ目に、HSPの特性がある方も自分がわからなくなりやすいようです。
HSPとは?
HSPとは、周囲や環境の刺激を受けやすく、大まかにいうと「繊細な人」を意味する言葉です。(ハイリー・センシティブ・パーソンの頭文字をとってHSP)
性格特性のひとつであり、米国の心理学者であるエイレン・アーロン博士が世界に広めた概念です。
病気や障害、発達障害などではなく、あくまで気質を指す言葉です。
HSPの特性がある人の場合、他人の気持ちに対する共感力が非常に高いため
自分の気持ちなのか、それとも相手の気持ちなのか、判断がつかない
という状況になってしまいがちです。
またエンパスも相手と自分との境界線が薄く、自分がよくわからないといった感覚になりやすいようです。
(5)感情を抑えることが多かった
5つ目に、感情を抑えることが多かった方も、自分不明になりやすいです。
- 競争が激しい環境で育った
- 自分を律することが求められる場面が多かった
- 小さな頃から大人に囲まれて育った
- 甘えが許されない環境だった
例えば躾や教育に厳しい家庭だったり、子役として大人ばかりの現場で仕事をしていたり、将来のプロアスリートとして、小さな頃から寮生活していたり…
子供らしく感情を爆発させて生きられる環境が少なかった場合、成長してから「自分の気持ちがわからない」といった状況になりやすいようです。
自分がわからない人に提案したい5つの解決法
それはここから「自分がわからない人に提案したい5つの解決方法」についてご紹介します。
下記でご紹介するような取り組みを始めて数ヶ月すると「これが自分なのかもしれない」といった輪郭をつかむことができるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
(1)十分な休息・休養を取る
1つ目に、十分な休息・休養を取ることがオススメです。
意外かもしれませんが、一時的に自分がわからない心理になる場合、単純に心身ともに疲弊している事も多いです。
- ストレスフルな仕事を長く続けている
- 睡眠時間が十分に取れていない
- 体力が回復しないまま毎日を過ごしている
- いつも何かしら締め切りに追われている
- 出産したばかりで母体がボロボロ
体があまりに疲れていると、生命維持が最優先になるため、思考するエネルギーを無意識に節約しようとします。
まずは十分な睡眠と栄養のある食事をとって、体力を回復させることを1番にしてみて下さい。
(2)短期間で解決しようとしない
2つ目に、短期間で解決しようとしないことも大事です。
特に重要な決断を控えている人にとっては、今すぐ自分のことをしっかり理解できるようになって、重要な決断で間違いを犯さないように…と思いがちです。
ですが、ここまでの段落でお伝えした通り「自分がわからない状態」になるまでには、長い時間を要していることが多いです。
長い時間かけて患った病気を一瞬で治すのが難しいように、あまり短期決戦で考えない方がストレスがなくてオススメです。
(3)小さな「want to」を大事にする
3つ目に、小さな「want to」を大事にしましょう。
「want to」つまり自分の心が望むことです。
いきなり自分の人生を左右するような、大きな決断をしようと試みても難しいです。
- 今日のランチに何を食べるか
- うどんに薬味をプラスするかしないか
- 休憩中のドリンクはコーヒーにするか紅茶にするか
- 通勤は電車にするか、徒歩にするか
選択をミスしたとしても支障ない、小さな「私はこれがいい」を選んでみましょう。
(4)「havo to」を減らしてみる
4つ目に、「havo to」を減らしてみることも大事です。
「havo to」つまり自分の心が望んでいないことです。
私たちは日々どうしても「havo to」に囲まれがちです。
- 新入社員は有給を使ってはいけない
- 毎日タオルを洗濯しないといけない
- 社会人は毎月貯金しなければいけない
- 何でも5分前に行動しないといけない
- 20代のうちに結婚せねば
いきなり大きな「havo to」を手放すのも精神的な負担が大きいでしょうから「これくらいなら手放しても支障ないかもしれない」と感じるものから手放してみましょう。
「○○せなばならない」が少なくなればなるほど「自分」が際立ってきます。
(5)萎縮してしまう相手と距離をとる
5つ目に、萎縮してしまう相手とは距離をとりましょう。
- 高圧的な上司
- マウントをとってくる知人
- 束縛がきつすぎる恋人
自分の素直な気持ちが姿を潜めてしまうような、何らかの「圧」を感じる相手とは離れましょう。
(6)気になることを気軽に始めてみる
6つ目に、気になることを気軽に始めてみることもオススメです。
なんかちょっと気になるな
くらいのカジュアルな気持ちで構いません。
- いつも通らない道を通ってみる
- 初めてのカフェに入ってみる
- 習い事に体験入会をしてみる
ちょっと気になることを、ちょっとだけ始める。ちょっとだけ日常が変わる。
これを繰り返しましょう。
(7)幼少期のアルバムを見返してみる
7つ目に、幼少期のアルバムを見返してみることも良いでしょう。
自分が小さかった頃、まだ「自分がわからない…」などと悩んでいなかった時代のアルバムを見直してみましょう。
幼少期から虐待を受けていたり、幼少期も思い出が暗いものばかりの人は控えましょう
もし親との関係が問題なければ
自分は小さな頃、どんな子供だったの?
と聞いてみても良いかもしれません。
感情が抑圧される前の「本来の自分の姿のヒント」がたくさん隠れているかもしれません。
(8)カウンセリングを受ける
8つ目に、カウンセリングを受けることも検討してみてください。
カウンセリングといっても、精神疾患の人たちが行くような専門的な精神科である必要はありません。
もっと気軽なカウンセリングやお悩み相談で十分です。
それでも抵抗があるならば、カウンセリングに近い占いでも良いと思います。
「自分がわからない…」このような心理に陥っている人の場合、自分について深く考える時間が不足しているともいえます。
今から1時間は自分のことだけ考える!
と決めて、カウンセリングなどを利用すると良いでしょう。
本当の自分は「思い出す」だけで大丈夫
「自分がわからない…」と思い悩んでしまうと
本当の自分を見つけなければ…
本当の自分はどうやったら見つかるんだ…
存在しないものを探しに行くような心境になってしまいます。
ですが、ここまでで触れたように「自分がどのような人間か、どのようなものを好むのか」といったアイデンティーは、生まれた時から誰しも持っています。
小さな頃は自然と理解できていた感覚を、成長する過程で忘れてしまったのが「今」です。
そのため、本当の自分や自分らしさを、新しく付け加えようとしたり、探したりする必要はありません。
私って昔からどんな人間だったかな?
そう思い出すだけで「自分がわからない状態」から抜けることができます。
そのためのお手伝いが必要でしたら、ぜひお声掛けくださいね。