〇〇さんみたいになれたら…
こんな自分になれたらもっと幸せなのに…
なりたい自分像があるのに、うまくいかない…
あなたは今までこのように悩んだことはありませんか?
この記事を書いている私は、女性の人間関係や人生全般に関するご相談を10年ほど伺ってきました。
もちろんお悩みの種類は人それぞれですが、抽象度を上げると「なりたい自分になれないことでの苦しみ」とも言えるでしょう。
なりたい自分になるために努力をしたり、様々なチャレンジをする事はとても素晴らしいことです。
ですが、数多くの女性のご相談を伺う中で
- なりたい自分を目指すことで幸せになる人
- なりたい自分を目指すことで逆に苦しくなる人
2パターンいることがわかってきました。
今回の記事では、それぞれの特徴と対策について解説したいと思います。
Contents
「なりたい自分」を目指すことで苦しくなる人の特徴
それではまず「なりたい自分を目指すことで苦しくなる人」の特徴を5つご紹介します。
このような方々は「こんな自分になりたい!」と目標を立てて頑張れば頑張るほど、なぜか人生がこじれていく傾向にあります。
頑張って努力しているのに、人生がこじれていくのは悲しいですよね…
もしあなたにも心当たりがあれば、振り返ってみて下さい。
(1)目指す姿が洗脳に塗れている
1つ目に、目指す姿が洗脳に塗れている場合、苦しくなることが多いです。
この情報化社会で、私たちは良くも悪くも無意識にたくさんの情報を食べてしまっています。
SNS、インターネット検索、雑誌、メディア、テレビ、友人からの言葉、学校や職場での流行、親の言葉…
- モテる女性の10ヶ条
- 30歳までにやっておきたい〇〇のこと
- 〇〇な女は今ドキやばい
主観、客観、エビデンスがあるもの、ないもの…
それらの情報にどういった背景や意図が載せられているかを精査しないまま、無邪気に無防備に情報を取り入れてしまうと、知らず知らずのうちに洗脳されていることも多いです。
洗脳された自分で「このような女性になりたい!」と望んでも、それは自分の心が望む方向とは異なることも多いので、その姿を目指せば目指すほど苦しくなることも多いです。
(2)自己否定が強い
2つ目に、自己否定が強い人も、なりたい自分を目指すことが辛くなりがちです。
30歳にもなって正社員じゃない私はダメだ…
友達はみんな出産してるのに私は彼氏もいない…
こんなに不細工な私じゃモテない…
育ってきた環境や人生経験によって、どうしても自己否定が強い方々は一定数いらっしゃいます。
この記事を書いている私自身も、自己否定は強めなタイプだなと感じます。
自己否定が強いという事は、同時に「自分のことを本当は否定したくない」といった無意識の欲求があります。
そのため「自己否定をしなくても良い自分になるために」といった意図で「なりたい自分になるための努力」をする人も多いです。
ですが、なりたい自分になるための背景、理由が自己否定なので、どこかのタイミングで頑張りきれなくなる人が後を立ちません。
(3)親子関係に課題がある
3つ目に、親子関係に課題がある場合も、どこかのタイミングで頓挫するケースが多いです。
「(1)目指す姿が洗脳に塗れている」「(2)自己否定が強い」とも重なりますが、
親子関係は、子供がこの世に生まれてから初めて築く濃密な人間関係、パートナーシップです。
子供にとって親は「人生の初期設定を入力する存在」とも言えます。
親からの何気ない言葉、親の態度から
私は愛されていないのかもしれない
こんな私では大好きなお母さんに嫌われてしまうかも
お父さんはきっと私の事なんてどうでもいいんだ
このように無意識で思い込んでしまうと「なりたい自分の姿」が「親に愛される自分像」になることも多いです。
すると「本当に自分がなりたい自分の姿」と差異が出てきてしまい、目指している最中でエネルギーが枯渇してしまうこともあります。
(4)ネガティブな動機から始まっている
4つ目に、ネガティブな動機から始まっている人も、苦しくなることが多いです。
体型について馬鹿にされたから、痩せてキレイになってやる!
イイ女になって元カレを見返してやる!
このようにネガティブな感情や反骨心から「なりたい自分」を目指すと、苦しくなることも多いでしょう。
ですがその一方で、ネガティブなエネルギーの方が現実を変える爆発力があるため、必ずしもNGとは言い切れません。
もし、ネガティブな動機から「なりたい自分」を目指す場合、ある程度「なりたい自分」になれたところで、ポジティブなエネルギーに切り替える区切りが必要かもしれませんね。
(5)目指す姿が別人
5つ目に、目指す姿が別人の場合も、なかなかうまくいきません。
ここまでに紹介した(1)~(4)の要素が複雑に絡み合った結果、もはや自分ではない別人のような存在になりたいと願う方もいますが、なかなかうまくいきにくいでしょう。
- 自分はウサギだけどイルカのようになりたい。
- 自分は走るのが得意だけど、空を飛びたい。
自分が持っている個性や気質を伸ばすのではなく、自分が持っていない物を新たに装着するようなニュアンスで「なりたい自分」を設定している場合、なかなか難しいでしょう。
「なりたい自分」を目指すことで幸せになる人の特徴
次に「なりたい自分を目指すことで幸せになる人」の特徴を5つご紹介します。
このような方々は「こんな自分になりたい!」と目標を立てて頑張れば頑張るほど、運勢が開けていくような感覚を覚えるでしょう。
(1)なりたい自分像がオリジナリティに溢れている
1つ目に、なりたい自分像がオリジナリティに溢れている人は、とてもスムーズに進むでしょう。
長年、潜在意識を使った願望実現法を研究したり、たくさんの女性の相談を伺ううちに「なりたい自分像が洗脳ではなくオリジナリティーに溢れている人」は、不思議と良い出来事を引き寄せていきます。
キャリア、ファッション、ライフスタイル…
たとえ世間一般的にはマイノリティでも、ご自身の心が強く望む願いは必ず叶うのだなとそばで見ていても感じるほどです。
(2)なりたい自分を手に入れる過程を楽しんでいる
2つ目に、なりたい自分を手に入れる過程を楽しんでいる人も、とても楽しく充実するでしょう。
何か目指すビジョンや目標がある場合、目標を達成した瞬間はもちろん気分も高揚するでしょう。
ですが、瞬間の喜びは永続するものではありません。
- なりたい自分像について考えている時間
- なりたい自分を手に入れるために動いている時間
- なりたい自分になるチャレンジをしている時間
これら全てを楽しんでいる人は、不思議と結果も早く出ることが多いです。
(3)今の自分が好き(自己肯定感が高い)
3つ目に、今の自分が好き(自己肯定感が高い)な人も、近い将来なりたい自分を手に入れるでしょう。
自己肯定感が高い人は、具現化力、引き寄せ力も強い、と聞いたことがある人も多いと思います。
ありのままの自分も好きだけど、もっと素敵になりたい!
平凡な自分もOKだけど、個性を活かして起業してみたい!
このマインドで「なりたい自分」を目指せる人は、鬼に金棒です。
恋愛でも、職場でも、転職でも、起業でも、趣味でも、楽しみながら「なりたい自分」に変化していくでしょう。
(4)過去に成功体験が多い
4つ目に、過去に成功体験が多い人もスムーズにいきやすいかと思います。
受験でも、就職でも、転職でも、何かしら過去に「なりたい自分を目指して成功した体験」を持つ人は「なりたい自分になる努力=成功するもの」といった自己認識、マインドセットが既にできています。
なりたい自分になるためにエネルギーを注ぐ、チャレンジすること自体にポジティブな印象を持っている状態ですね。
(5)自分の個性をよく理解している
5つ目に、自分の個性をよく理解している人も、なりたい自分になる過程で大きく成長するでしょう。
私らしさを活かして、もっと○○になろう!
私の個性は○○だから、こんな未来像を目指そう。
ありのままの自分の素材を活かした上での「なりたい自分」を設定できたら、8割はもう成功したようなものでしょう。
心が本当に望む「なりたい自分」を見つけるコツ
それでは心が本当に望む「なりたい自分」を見つけるコツを紹介します。
なりたい自分を目指して苦しくなる人、幸せになる人の違いを一言で表すと、心の底から「なりたい!」と思える理想の自分像を捉えているかどうかです。
意外と人は自分の本音に気がついていないことが多いため、本音を捉えるスキルを身につけることで、よりスムーズに、楽しく「なりたい自分」を目指せるでしょう。
(1)今の自分を自己受容する
1つ目に、今の自分を自己受容することが大事です。
今の私は、なりたい自分になれてないもの…
平凡な自分、理想と全然違う…
こんな見た目と性格じゃ、自分で自分を好きになれない…
ご相談現場でも、このような悲痛な叫びをよくお聞きします。
育ってきた環境や過去のトラウマから、自分のことを受容するのが難しい人も多いでしょう。
自分の理想を諦める必要はありませんが、今どんなに気にいっていなくても、必死に生きてきた自分のことを認めてあげましょう。
自分のことを好きになる必要はありません。ただ未熟なりに頑張ってきたことを認めてあげるだけで大丈夫です。
(2)幼い頃の自分を思い出す
2つ目に、幼い頃の自分を思い出すことも効果的です。
もし親や幼なじみと交流する機会があれば
私って小さな頃どんな子供だった?
と聞いてみてください。
私たちは生まれた瞬間から個性豊かな存在です。
その後、家庭環境や出来事によって後天的に性格が作られていきますが、ありのままの姿に一番近かったのは幼い頃の自分でしょう。
- おしゃべりな子
- 大人しい子
- 運動が好きな子
- 動物が好きな子
- 本をよく読む子
今のあなたのキャラクターが、幼い頃とかなり違うならば…もしかしたら本当に心が望むのは「幼い頃の自分」をベースにした姿かもしれません。
(3)「なりたくない自分」を考える
3つ目に、「なりたくない自分」を考えることもオススメです。
私が代表している自己対話の学校では、自分の心と深く対話をすることによって望む未来を作っていくスキルを教えていますが、稀にいくら心と対話しようとしてもうまくいかない人もいます。
感情や心に目を向ける機会が少なすぎた結果、自分の感情や心がさっぱりわからなくなっていると、このような事態になってしまいます。
その場合「なりたい自分」ではなく「なりたくない自分」を考えてみると、ヒントが見つかることも多いでしょう。
(4)「素敵だな」と思える人を探す
4つ目に、「素敵だな」と思える人を探すことも大事です。
あなたの周りに「素敵だな」と思える友人、知人、メンター、憧れの人はいますか?
その人の存在全てが素敵である必要はありません。
〇〇さんのこういうところ、素敵だな。
〇〇君のあの時のあの行動、素敵だな。
このように複数の人たちから「素敵だなと感じる要素」を抽出するのもオススメです。
あなたの心が動いた要素をギュッと詰め合わせてみると「なりたい自分像」が見えてくるかもしれませんね。
(5)第三者と対話する
5つ目に、第三者と対話するのはとても効率的です。
前の段落で「幼い頃の自分に、本当になりたい自分像のヒントがあるかもしれない」と書きましたが、どうしても記憶はどんどん薄れてしまいます。
ひとりで「なりたい自分像」を考えても何も起こ思い浮かばない、昔のことを思い出せない場合、他者と対話するのが最も効果的です。
〇〇さんて小さい時、どんな遊びをしてたの?
そういえばアスレチックが好きだったなぁ。
すごく活発な子だったの?友達とワイワイするのが好きだった?
体を動かすのは好きだったかな。でも友達とワイワイするよりも、一人でアスレチックを攻略する方が好きだったかも。
自分では思いつかない角度から質問されることで、 忘れていた本当の自分のかけらが見えてくるかもしれません。
「なりたい自分」がわからないあなたへ
それでは最後にまとめです。
「なりたい自分になろう!」「好きな自分で生きよう!」「自由に人生を謳歌しよう!」
このようなキャッチフレーズを見かけることも増えましたよね。
「なりたい自分像」が明確で、「なりたい自分」になるための過程を楽しめている人は、ぜひそのまま取り組んでいただくのが良いでしょう。
ですが、様々な理由で「なりたい自分」がわからなかったり、なりたい“かもしれない”自分を目指しているうちに苦しくなってしまった…と悩む人も少なくありません。
そんな時に、この記事で紹介したようなことを試しても「なりたい自分」がわからない場合、こう考えてみてはいかがでしょうか。
「なってしまった自分」が最高の姿である
意図的に「こんな自分になろう」とするのも素敵ですが、一見流されているように見えて「本人の適正にあった場所」に自然と辿り着いていることも多いものです。
今の自分を否定せず、変わっていく自分にもOKを出しながら、緩やかに変化して行けたらいいですね。