なんだか人といるのに疲れてしまったな…
でもどう解決したらいいのかわからないな…
そんな風にため息をつくことはありませんか?
情報化社会になって、インターネットやSNSが発達し、私たちは24時間365日誰とでも繋がっているような状態になりました。
リアルなどで誰かと対面することが少なくても、何らかの形で「人と一緒にいる」という感覚が良くも悪くも付き纏っている状況です。
もちろん、他人と一緒に過ごすことでしか得られない喜びや癒しもあります。
でもその一方で、他人と過ごすことで必要以上にエネルギーを消耗してしまったり、疲れてしまったり…そんな人も多いのではないでしょうか?
今回のコラムでは
人といるとなぜか疲れてしまう…
そんな悩みを抱えている人に向けて執筆しました。
Contents
「人といると疲れてしまう…」と気が付くきっかけ
あなたが「人といると疲れてしまう…」と気がついたきっかけは何でしたか?
このコラムを書いている私自身、実は人間があまり得意な方ではありません。
「人間があまり得意な方ではない」と言うと「じゃあ何なら得意なんだ」と疑問に思われるかもしれませんね(笑)
ですが、人と関わる事自体は好きなので、自分でもこの気質というか体質に戸惑っていました。
- (人と関わることが好きなので)誰かと一緒に過ごしたがる。
- 1人になったときに、とても自分が疲労していることに気がつく。
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こんな状況を繰り返して「もしかしたら私は人と一緒にいすぎると疲れてしまうのかも」と気がつきました。
カウンセリングの現場でも「大勢の人と過ごした後、1人になった瞬間にどっと疲れが溢れてくる」といったご相談は多くいただきます
あなたが「人といると疲れてしまう…」と気がついたきっかけはどんなものでしたか?
では次の段落から「人といると疲れる人の特徴」について見ていきましょう。
人といると疲れる人の特徴5つ
では、ここから人といると疲れてしまう人の代表的な特徴を5つお伝えします。
もしかしたら心当たりがある要素が含まれているかもしれませんね。
1.繊細な感性を持っている
1つ目の特徴は、平均的な人々と比べて繊細な感性を持っていることが挙げられます。
感性といっても様々で、例えば人よりも視覚が繊細な人は、あまりにも多くの視覚情報が飛び込んでくると疲れてしまうでしょう。
人よりも嗅覚が繊細な人は、様々な香りが混じる人混みの中はツライでしょう。
最近ではスメハラ(スメルハラスメント)なんて言葉も出てきましたね
他の人よりも繊細な感性を持っている分、本人が望む、望まざるとにかかわらず、大量の情報をキャッチしてしまい、情報処理で脳が疲れてしまう状態です。
2.人との境界線が薄め
2つ目の特徴として、人と精神的な境界線が薄めであることが挙げられます。
カウンセリング現場を見ている私からすると、個人的に男性よりも女性に多いのではないかと感じるのですが、自分の境界線と他人の境界線がもともと薄めな方がいます。
他人の喜びや悲しみを、自分のことのように感じられるのはメリットもあるのですが、その性質をコントロールできていない場合、他人のネガティブな感情までも、自分の中に取り入れてしまいがち。
その結果、自身に何かネガティブな出来事があるわけではないけれども、他人のネガティブを受け負ってしまってぐったりしてしまう…といったこともあるようです。
3.パーソナルスペースが広め
3つ目の特徴として、もともと自分好みのパーソナルスペースが広い場合があります。
パーソナルスペースは、物理的な意味と精神的な意味、どちらも指します。
例えば物理的なパーソナルスペースがもともと広い人の場合…
狭いスペースに大人数が押し込められるような状況になったとき、無意識でも多大なストレスを感じてしまいます。
精神的なパーソナルスペースが広めの人の場合…
地域の人の顔と名前が全員するような限界集落に移住した場合、プライバシーがなくなってしまったように感じて、多大なストレスを受けるでしょう。
4.性格がとても優しい
4つ目の特徴として、もともとの性格がとても優しい人も「人といると疲れてしまう…」と感じやすいです。
- 自分も疲れているのに友達から何か相談を持ちかけられて親身になって対応してしまう
- 彼氏からのリクエストに我慢して答えてしまう
自分にとって親しい人(家族、結婚相手、友達、彼氏など)のために頑張りすぎてしまう人も「人といると疲れてしまう…」という心境になりやすいでしょう。
5.HSP「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」
1~4までの特徴と重なる部分も多くありますが、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)該当する人も、人といると疲れやすいでしょう。
HSPについてはこちらのコラムもぜひ参照ください。
▼参考記事
人といるのが疲れるのは“甘え”ではない
「人といると疲れてしまう…」といったストレスを感知していながらも
そんな事は甘えだ
人と付き合えないのは社会人としてマズイ
これじゃ仕事にならない
など、自分に鞭を打って頑張りすぎてしまうと、最悪の場合、心が壊れてしまいます。
うつ病になってしまってからでは、心の回復にも時間がかかりますし、そうなる前に対策を取りたいところですが…
どうしても自分に厳しく、そして優しい人ほど、自分自身に甘えを許しません。
ですが、「人といると疲れてしまう…」といった感覚を持つ人は、決して甘えているわけではありません。
そのような個性を持って生まれてきた人と捉える方が精神衛生上ヘルシーかなと思います。
感性が他の人よりも繊細だったり、人の気持ちに敏感になれたり、誰よりも優しかったり…
そういった素晴らしい個性に目を向けて、自分の心に鞭を打ちすぎないようにしてくださいね。
それでは次の段階で「人に疲れてしまったときの対処法」について考えてみましょう。
人疲れの対処法
人といると疲れてしまう…
そんなため息が出てしまった人に向けて、心のエネルギーを回復させる方法を3つ挙げてみたいと思います。
ピンとくるものがあればぜひ取り組んでみてくださいね。
1.ひとりの時間をつくる
まず1つ目に基本の「き」ですが、1人の時間を作りましょう。
できれば物理的、精神的ともに1人になれるのがベストですが、難しければどちらか片方だけでも構いません。
私自身の話ですが「人といて疲れてしまった…」と感じたときには、1人でスパもしくは岩盤浴に行きます。
温かい温泉に浸かりながら、もしくは岩盤浴で大量の汗を流しながら、何も考えずにひたすらぼーっとする。
このような時間を作ることで人疲れのストレスがリセットされるのを実感できます。
あまりにも忙しくてリフレッシュの時間が取れないということであれば、家の中でちょっとした1人空間を作ってみるとか、カフェで30分お茶するくらいでも十分な効果があります。
今、私は、一人なんだな
と感じられる時間を取ってみてくださいね。
2.心が休まる場所の力を借りる
2つ目のオススメは、場所の力を借りることです。
前段で「私はスーパー銭湯や岩盤浴でリフレッシュしている」と書きましたが、これも“場所の力を借りている”と言っていいでしょう。
例えば疲れた時、海や山など大自然に心惹かれる人は多いですよね。
これは大自然がストレスを癒す場所のパワーを持っているからであり、そういった意味でパワースポットも良い選択肢でしょう。
また大自然でなくても「自分にとってここは心安らげる場所だ」と感じるところがあれば、積極的にその場所で過ごす時間をとってみましょう。
3.動植物の力を借りる
3つ目のオススメは、動植物の力を借りることです。
アニマルセラピーという手法もあるように、動物たちには不思議なエネルギーがあるなと感じます。
手の上に乗るような小動物から、人間よりも大きな動物、もしくは海の中の動物まで…「人間に疲れた」ならば「人間ではないもの」とお付き合いしてみましょう。
もし動物と触れ合うことすら今はしんどい場合、植物がオススメです。
自宅で観葉植物を育てるもよし、公園で木漏れ日を感じるもよし、植物園を訪ねるもよし。
ぜひ「人ではないもの」との時間を多く過ごしてみてください。
疲れない人付き合いを模索しよう
それでは最後に…このコラムのまとめとして
疲れない人付き合いを模索しよう!
というテーマで締めたいと思います。
人と接することで疲れが溜まりやすいのは、1つの個性であり、あなたが劣っているわけでも、ワガママなわけでもありません。
その上で、その気質・個性を生かした人付き合いをする、と考えるみてはいかがでしょうか?
そのためには「自分が人付き合いの何において疲れやすいのか」を知ることがとても大事です。
例えば極端な話「嗅覚が鋭すぎていろんな匂いが状況が苦手」な場合、ただそれだけなのであれば、オンラインで多くの人と関わるのはむしろ得意かもしれません。
これは極端な例ですが、人付き合いと一口に言っても、ストレスが溜まりやすい要因は人それぞれ。
例えば私の場合、他人が抱えている悲しみや、イライラ、憤りなどネガティブな感情や「寂しい…」などの満たされない気持ちが自分の中に流れ込んでしまうような感覚を受けると、とてもぐったりして疲れてしまいます。
そのため、なるべく他人のネガティブな感情を呼び起こすような話題を避けたり、そのような話題になったときには、意図的に精神的な距離を取っています。
もちろんまだ完全解決とはいかず「人が好き」ながら「人と関わることで疲れてしまう」この2つを行ったり来たりして試行錯誤中です。
さて、あなたの場合において「人といると疲れてしまう原因」は何なのでしょうね?
その理由を特定して、個々に対処することができれば「疲れすぎない、快適な人付き合い」ができるようになるかもしれませんね。
もし「疲れすぎない快適な人付き合いがしたいけど、その方法がよくわからない」ということであれば、このコラムを執筆している私たちがお力になれるかもしれません。
一緒に、あなたならではの「快適な人付き合いの方法」を考えていきましょう。