もういいや、疲れた…人生を放棄したい
今まで生きてきて、このように感じたことがありますか?
私はあります。
仕事だったり、家族だったり、恋愛だったり、日々、自分なりに一生懸命に生きているつもりだけど、なんだかうまくいかない。
努力しても努力しても、まったく望み通りの現実にならない。
ならもういいよ。疲れた
私の代わりに誰か人生どーにかしてよ!
こう感じるのも無理はないだろうと、私自身の経験を通しても思います。
Contents
人生に疲れたと感じるたった1つの原因
このメディアを運営している私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)では、10年余り、様々なライフステージの女性の悩みを伺ってきました。
- 就活中の大学生
- 大事な国家資格に向けて勉強中の人
- 新卒入社したものの、職場が合わずに疲れている人
- 「転職するなら20代のうちに!」言われ、焦っている人
- 結婚とキャリアの両立に悩む人
- 昔の彼が忘れられず、何年も復縁を望む人
- 片思いの彼との関係が進展しない人
- 付き合っている彼がプロポーズしてくれない人
- 既婚者を好きになってしまい、気持ちが乱高下している
- 子供ができずに悩む人
- シングルマザーで日々の生活に追われている人
「○○で悩んでいる人」と具体例を挙げればキリがありません。
ですが、共通しているのは、人生に疲れきっていること。
あまりに思い通りにいかない現実に、もういいやとさじを投げかけている点です。
人生に疲れたと感じる「具体的な理由」は、人それぞれ。
ですが、話を聞けば聞くほど、人生に疲れる「本質的な理由」は、実はたった1つなのではないかと感じています。
それは「自分のための人生を生きていないこと」つまり「誰かのため、何かのために人生を送ることで、エネルギーが枯渇してしまっていること」が原因で、みなさん疲れ切っているのです。
あなたはいかがですか?
「もういいや、疲れた…」と悩みやすい5つの具体例
それではここから、ご相談の現場でよく伺う「疲れ切って人生を放棄しそうになっている人」の具体例を5つ解説します。
もちろん人生に疲れきってしまう理由は、厳密には人それぞれです。
ここに挙げた5つだけではとても収まりませんが、自分と似たようなケースがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(1)努力が報われない、認められない
1つ目に、努力が報われない、認められないことが続くと、人生を放棄したくなるでしょう。
これは職場でよく起こり得るシチュエーションかもしれませんね。
- 会社から提示されたノルマや、成績を達成できるように自分なりに行動もしている。
- 成績だって悪くないなのに、自分よりも成績やスキルが低い同僚や、後輩の方が評価・優遇されているような気がする。
- それも数ヶ月ではなく、ずっとその状態が継続している。
この状態では、モチベーションが枯渇してしまっても仕方ないと思います。
もしくは、専業主婦の妻とバリバリ仕事人間の夫の間でも、似たような問題が起こりえます。
日本ではまだまだ、主婦の仕事(家事や育児)は低く評価されがちです。
そのため、外で仕事をしてお金を稼いでくる夫に対して、家庭を守る妻が低く評価されてしまい
私の頑張りは報われない
と感じているケースもあります。
(2)目の前の仕事が忙しすぎる
2つ目に、目の前の仕事が忙しすぎることも、人生を諦める大きな理由になるでしょう。
仕事が忙しいのはある意味では素晴らしいことですが、忙しすぎるのは問題です。
- 毎日やってもやっても仕事が終わらない
- 後から、後からタスクがなだれ込んでくる
- 早朝から出勤して終電ギリギリで帰宅
一時的に大きめのプロジェクトなどがある場合、ハードワークになることもあるでしょう。
ですが、毎日毎日、終わりの見えないハードワークが続くと精神が壊れてしまいます。
(3)可能性の天井が見えてしまった
3つ目に、可能性の天井が見えてしまった場合も、モチベーション低下は避けられません。
よく「最近の若者はすぐに会社を辞めてしまう」などと揶揄されたりしますが、可能性の天井が見えてしまったがことが原因のケースもあります。
この会社にいても、20年後にこんな上司みたいな生き方しかできないのか…(ネガティブな意味で)
と感じると、前向きに頑張る気力も消えてしまいますよね。
私たちに寄せられるご相談の中には「未来が見えなくて不安」といった内容もあります。
ですが、逆に未来が明確に見えすぎてしまうと、それもまた「可能性の天井が見えてしまった」という意味で絶望の原因になったりしますよね。
(4)愛情、思いやりを搾取されている
4つ目に、愛情、思いやりを搾取されているケースも、辛くて鬱状態になってしまうでしょう。
- 彼のことが大好きだから尽くしてきた
- 大切な親友のためにムリして頑張った
- 家族のために体調不良でも家事している
「相手のことが好き」という感情は、時にびっくりするようなパワーになります。
それ自体は素晴らしいのですが、その相手が「この人は私のことを好きだから甘えてもいいだろう」と甘えすぎてしまうと、徐々に搾取になってしまいます。
極端なイメージかもしれませんが「俺のことが好きならもっと高級なシャンパン入れろよ?」とガチ恋戦略で、女性客を確保する男性ホストみたいな状態かもしれませんね。(※注:イメージです)
(5)やりがい、志を搾取されている
5つ目に、やりがい、志を搾取されている場合も、いつか限界が来てしまいます。
「やりがい搾取」なんて言葉も認知が広がってきましたが、本人のやる気や志を糧に、劣悪な環境を改善しない企業なども中にはあるようです。
- 命を救える医師という仕事に誇りがあるから
- メディアの仕事は、多くの人に影響与えられるから
- 子供の成長を見守れるのが嬉しいから
素敵なビジョンや志を持った人でも、報われない環境では「もう疲れた…」となってしまいがちでしょう。
「もういいや、疲れた…」は過度な責任感を手放すサイン
うまくいかなくて、人生に疲れてしまった時、本人の心境は諦めムードのことが多いでしょう。
ですが少し待ってください。
「もういいや、疲れた…」といった愚痴は、決してあなたが現実に屈したわけでも、放棄したわけでもなく「過度な責任感は手放していいですよ」という心からのサインなのです。
思考と心の主導権を入れ替えよう
私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)は「脳と心のコミニケーションを円滑にして悩みを解決していく」独自メソッドを使っています。
その中の考え方の1つをご紹介します。
「〇〇がしたい」といった望み、願いは
- 脳(思考、頭、情報、顕在意識)が主導権を持っているもの
- 心(感情、気持ち、感覚、潜在意識)が主導権を持っているもの
2パターンに分かれており、大半の方は「今、自分が望んでいることが、どちらのパターンに当てはまるものなのか?」を認識していません。
誰かのため、何かのために人生を送ることで、エネルギーが枯渇してしまっている人たちの多くは「脳(思考、顕在意識)が主導権を持った状態で」を日常を送っています。
理性的な人ほど、脳や思考の選択を優先することが多いのですが、それらに心がついていかない場合も多いです。
本当はゆっくり寝ていたい。でも、家事をやらなくちゃ
といった脳内トークがある時に、休むことよりも、家事をすることを優先するようなことが続くと、気力が枯渇してしまいます。
「もういいや、疲れた…」そんなセリフが口から出てきた時は、思考よりも心を優先してほしいという、自分の内なる声だと捉えてもらえたら嬉しいです。
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「もういいや、疲れた…」と感じたら試したい回復方法10選
それではここから「もういいや、疲れた…」と感じたら試したい回復方法を10ご紹介しますね。
今まで、自分以外の誰かのため、何かのために時間やエネルギーを使っていた人は、最初慣れないかもしれません。
取り組みやすいものからで構いませんので、ぜひ「自分自身のために時間とエネルギーを使う」10の方法を試してみてくださいね。
(1)良質な睡眠を取る
1つ目に、良質な睡眠を取ることがおすすめです。
「疲れたら寝る!」
あまりにもシンプルすぎる一番のおすすめですが、やはり睡眠は偉大です。
睡眠にもエネルギーが必要なことはご存知ですか?
よくご高齢の方が「睡眠時間が少なくなった、寝ても朝早くに起きてしまう」と言っているのを聞いたことがあるかもしれませんが、実は、体力がないと睡眠をとることすら難しいのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは一日中寝ていますが、エネルギーが有り余ってるからこそできる芸当なのですね。
つまり、人生に疲れてしまうほど悩んで疲弊している人にとって、睡眠を取ることは最も効果的であり、最も難しいことでもあるのです。
(2)気持ちの良い運動をする
2つ目に、気持ちの良い運動をすることも取り入れたいですね。
心と身体は繋がっている通り、軽くでも運動習慣があると心身ともにヘルシーに過ごすことができます。
現代人は慢性的な運動不足からか、身体がカチコチに固まっているため、心もカチカチに固まってしまいがちです。
とは言え、もともと運動嫌いの方も人も多いでしょう。
- 一駅分歩いてみる。
- エスカレーターを使わず階段を使ってみる。
小さなことからで構いませんので、ぜひ体を動かしてみましょう。
気分もリフレッシュできると思います。
(3)栄養バランスに気を使った食事をいただく
3つ目に、栄養バランスに気を使った食事をいただきましょう。
最新の研究では、精神を安定させる神経伝達ホルモンである「セロトニン」(別名:幸せホルモン)の90%は脳ではなく、腸で作られていることが明らかになりましたが、腸内環境を作るのは栄養バランスです。
ただでさえ、現代人の食生活は腸を荒らしがちです。
断食やファスティングも含めて、一度内臓をゆっくり休めて、その上で栄養バランスの整った食事をいただくことも有効でしょう。
(4)誰にも邪魔されない時間を確保する
4つ目に、誰にも邪魔されない時間を確保することも大事です。
「もういいや、疲れた…」という心理状態になる理由は「何かのために人生を送ることで、エネルギーが枯渇してしまっているから」とここまでで解説しましたが、 自分の“時間”を「自分ではないもの」に明け渡している人が非常に多いです。
自分以外とは、身近なパートナーだったり、会社だったり、子供だったり、仲の良い友人だったり…
自分のことだけを考えて過ごす時間を持ったのは、いつのことだったか記憶にありますか?
ぜひ誰にも邪魔されない時間を確保してみて下さい。
(5)自分のためだけにお金を使う
5つ目に、自分のためだけにお金を使うことも効果的です。
「(4)誰にも邪魔されない時間を確保する」とも関連しますが、 本来、自分のために使うべきものを、他のものに明け渡してしまっているため、エネルギーが枯渇している人が多いです。
(4)では「時間を明け渡していませんか?」と問いかけましたが、お金はいかがでしょうか?
もちろん、家庭の事情や経済状況で、自分が稼いだお金を身近な家族や、他者のために使うのが普通の人もいらっしゃるでしょう。
それがダメなことでは全くありません。
ただ、全てを他者に明け渡すのではなく、自分のためだけに使うお金も一緒にぜひ確保してくださいね。
(6)対話のプロと時間を過ごす
6つ目に、対話のプロと時間を過ごすのもぜひ取り入れたいところ。
私、個人的には(予算や状況が許すなら)この方法は「ぜひやってほしいランキング殿堂入り」くらい最もおすすめしたいです。
というのも、私自身が
もういや…疲れた…人生、誰かにバトンタッチしたい…
と感じたときに、対話のプロと過ごす機会を多く持つことで、少しずつ心の状態を回復させてきた一人だからです。
その経験が今の活動の源となっています。
対話のプロとは、何も精神科の先生や臨床心理士専門の資格を持ったカウンセラーにとどまりません。
どちらかと言うと、専門の資格を持った方々は、既に病気になっている…いわゆる精神疾患が専門です。
「もういいや…疲れた」このようなトークは出てくるのは、どちらかと言うと「病気にはなってないけど、このまま放って置くと病気になるであろう人」未病状態の人でしょう。
心が未病状態の人に必要なのは、病名を診断したり、薬を処方してもらうことではありません。
自分の話にとことん寄り添って聞いてくれる人の、温かなコミュニケーションの機会が必要です。
「あなた」の存在を心から認め、肯定してくれるプロならばOKです。
- 話を聞くのがものすごく上手な職場の同僚
- 占い師さん
- 個人で活動してるカウンセラー
- コーチやコンサルセラピスト
話し相手によってはある程度の予算は必要ですが、損はないと思います。
(7)子供や動物と過ごす
7つ目に、子供や動物と過ごすこともおすすめです。
人生に対して、モチベーションが低下している時というのは「自分のエネルギーが枯渇しかかっている時」とも言い換えることができます。
または「未来に対する希望が消えてしまった時」「夢を見られなくなった時」とも表現することができるかもしれません。
そんなときにはぜひ、正反対の状態の人・存在と一緒に過ごすのはがおすすめです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、なぜか抱っこしているだけで元気になる気がしませんか?
もしくは遊びざかりの小さな子供たちと一緒に過ごしている時も、不思議と自分の中の邪気のようなものが抜けていくように感じるのではないでしょうか?
動物と一緒に過ごしていても、同じような効果があるかも知れませんね。
彼ら彼女らは、未来への希望や生きる希望に溢れており、失敗も恐れていなければ、人生に対して全く疲れていません。
そのような空気をまとった存在と共に過ごすことで、100%とはいかずとも、自分にも気力が戻ってくるのを感じられるはずです。
(8)自然の中でゆったり過ごす
8つ目に、自然の中でゆったり過ごすのも効果的です。
「フィトンチッド」と呼ばれる植物から放出される成分は、人の自律神経を安定させたり、脳内のα波を発生させるという研究結果も出ています。
普段、都会に住んでいて自然が近くにない人には、手軽な観葉植物もおすすめです。
なお、このメディアを運営している自己対話の学校(脳トレカレッジ)では、自社が開催する講座の会場として、ふんだんに植物を取り入れた専用スペースを使っています。
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(9)周りの人に尽くしてもらう
9つ目に、周りの人に尽くしてもらうことができるなら最高です。
そしてガス(エネルギー)を自分で充填するだけの余力が残っていれば良いのですが、人によっては充填する余力すら、もはや残っていないこともあります。
もしかしたらあなたが、そのパターンかもしれませんよね。
体が壊れた…例えば骨折をしたとか、体の一部を切断したとか、大きな手術でお腹を切ったとか、そういったわかりやすい状態であれば、周りの人も当たり前のように「サポートしよう!」と動いてくれるでしょう。
ただ、いくら心がボロボロでも目には見えないため、心のエネルギーが枯渇しているからといって、なかなか周りからの自発的なサポートを得るのは難しいかもしれません。
そのため、関係性的に許されるのであれば、周りの人にSOSを出して状況を説明し、とことん尽くしてもらう期間を持てるならば最高です。
この方法が最高な理由は、他者によって愛情や思いやり、志などのエネルギーを搾取された結果、疲れ果てている場合に「トラウマになるのを防げる」からです。
私たち自己対話の学校(脳トレカレッジ)には、様々な人間関係のトラウマを抱えた女性たちが訪れますが、「誰かに何かを奪われた記憶」が大きい人は、その後の人間関係に大きな影響を及ぼします。
仮にエネルギーが枯渇してしまったとしても、自分の周りの大切な人から充填してもらう経験をした人は、大きなトラウマにならずにその後の社会生活に復帰できるのです。
(10)人生の主導権を自分にすると決める
最後に、人生の主導権を自分にすると決めることが、最も重要です。
ここまででご紹介した精神の回復方法試して、無事に心のエネルギーが満タンになり、復帰したとしましょう。
ただ「自分の人生を主導権を自分にする」と決めないまま社会に復帰しても、また「自分以外の人や存在のために」自分のエネルギーを明け渡してしまい、疲れてしまうことの繰り返しです。
自分の人生の主導権は、自分にする。
その上で、自分のエネルギーが枯渇するまで他者に尽くすのではなく、余ったエネルギーで他者に貢献する。
このような姿勢で今後の人生を送ると決めましょう。
人生の主導権を他人に明け渡すのは、ある意味、楽なことでもあります。
- 自分では何も決めなくてもいい。
- ただ言われた通りのことをやっていれば、なんとなく人生が過ぎていく。
ただ、その楽さと引き換えに「自分が本当に送りたかった人生は送れない」デメリットも引き受けることになります。
自分の人生の全てを、自分が決める
これまで人生の主導権を他の人に明け渡していた人にとっては、重い責任のように感じるかもしれませんが、安心してください。
人生の主導権を自分で握れば握るほど、自由で温かい未来が待っています。
一度、人生を放棄しそうになって復活した人は強くて美しい
最後に、まとめです。
もういいや、疲れた…誰か私の人生を変わりにやって…
一見悲痛な叫びのように感じますが、このトークは、自分だけの人生を手にいれる準備が整った合図でもあると私は感じています。
今まで、頑張っても頑張っても、報われなかったかもしれません。
自分の愛情や志を、誰かに、何かに搾取されていたかもしれません。
もしかしたら利用されていたことにすら、気がつかなかったかもしれません。
楽をしている人が得をして、誠実に努力する自分は損ばかりのように感じたかもしれません。
その結果、エネルギーが枯渇して人生が停滞し、辛くなっているかもしれません。
強いストレスを感じている今この瞬間は「この現状は、自分だけの人生を手に入れる準備が整った合図」だなんて思えないかもしれませんね。
ただ、いちど停滞や停止を経験した上で、また新たに動き出すあなたは、以前のあなたより何段階もレベルアップしています。
気持ちに余裕があり、物事の変化を正確に理解できる感性を持った状態になっているはずです。
誰かのために、自分を顧みず頑張れるあなただからこそ、たくさんの幸せを手に入れて欲しいなと思います。
この記事が、人生を再起動させようとしている誰かにとって、勇気になれば嬉しいです。