仕事で失敗してしまったり、友人と仲違いしてしまったり、失恋してしまったり…
早く気持ちを切り替えたい!
そんな出来事も人生ではありますよね。
何かネガティブな出来事があったときに、スムーズに気持ちを切り替えることができれば良いのですが、気持ちを切り替えたいと思っても、なかなか気持ちの切り替えができない時もあるものです。
今回の記事では
- 気持ちの切り替えが苦手な人の特徴
- オススメしたい気持ちを切り替える方法
- 気持ちの切り替えができないと=潜在意識からのメッセージかもしれない
このような観点からご紹介したいと思います。
Contents
気持ちの切り替えが苦手な人の特徴
まず初めに、気持ちの切り替えが苦手な人の特徴について考えてみましょう。
この記事を書いている私は、女性の悩み相談を始めて10年ほどになりますが、気持ちの切り替えが得意な人、気持ちの切り替えが苦手な人、本当に個人差が大きいです。
あなたにも心当たりはありますか?
(1)繊細で感情豊か
1つ目の特徴として、繊細で感情豊かな人は、気持ちの切り替えが苦手なようです。
特に、HSP=Highly Sensitive Person(高感受性の人)と言われる特徴を持つ人:の場合、感情や環境刺激に敏感です。
あの人を怒らせてしまった
あの人がずっとイライラしているようだ
など、他人のネガティブな感情を必要以上にキャッチしてしまいがち。
自分の気持ちを切り替えたくても、つい周りの人のネガティブに引きずられてしまうことも多いようです。
(2)真面目で思慮深い
2つ目の特徴として、真面目で思慮深い人も、気持ちの切り替えが苦手でしょう。
仕事でミスをしてしまった…私の確認が足りなかったのではないか。
恋人の機嫌を損ねてしまったようだ。
私の言い方が悪かったのではないだろうか。
真面目で責任感が強く、思慮深い人の場合「今後ミスしないためにどうしたら良いか?」と考えているうちに、自責の迷路に入り込んでしまうことも多いでしょう。
(3)完璧主義者
3つ目の特徴として、完璧主義者もネガティブな気持ちから抜けるのが難しいようです。
自分だったらもっと完璧にできたのに、こんな初歩的なミスをやらかしてしまうなんて。
自分に対してある意味では絶対的な自信を持っており「完璧な自分でないと自分を許せない」といった心理が強い人も、気持ちの切り替えが上手ではありません。
(4)怒りを表すのが苦手
4つ目の特徴として、怒りを表すのが苦手人も、気持ちの切り替えが苦手でしょう。
周りの人の心境に配慮できる優しさを持った人に多いのですが、優しさがマイナス方向に発揮されると「周りの人からの攻撃対象」にもなってしまいます。
自分には原因がない理不尽や八つ当たりを真正面から受けてしまい、自分に落ちとかないのに、心にダメージを負うことも。
怒りの感情は、相手への攻撃もさることながら、自分の心を守る盾、防御の役割も果たします。
ですが、優しい人は怒りを表すのが苦手なので、自分の心を防御できず、マイナスの気持ちを引きずりやすいでしょう。
(5)心身ともにエネルギーが枯渇している
5つ目の特徴として、心身ともにエネルギーが枯渇している人も、気持ちの切り替えが難しいです。
意外と思われるかもしれませんが、気持ちの切り替えを行うにもエネルギーが必要です。
- 仕事での重圧
- 恋人との関係
- 家族からのストレス
- 環境の変化
- 自身の健康への心配
など、現在は心身のエネルギーを削いでしまうような出来事がたくさんあります。
すると嫌なことがあったときに、気持ちを切り替えるためのエネルギーがすでに枯渇している状況になっている人もいます。
気持ちの切り替えができない時に試したいこと
それでは次に「うまく気持ちの切り替えができない」と感じたときに、試してほしいことを5つご紹介します。
(1)十分な睡眠を取る
1つ目に、十分な睡眠を取りましょう。
先ほど「気持ちの切り替えが苦手な人の特徴」で「(5)心身ともにエネルギーが枯渇している」と紹介しました。
気持ちの切り替えがうまくできなかったら、とりあえず寝ればいい。
これだけ聞くと、なんだか投げやりというか
そんなことで解消できたら苦労しない!
と思われそうですが、睡眠は私たち人間の心身エネルギーを回復させるのに最も効果的な行動です。
中には、気持ちの切り替えができない期間が長くなりすぎて、うまく睡眠を取れない(睡眠障害がある)人もいるかもしれませんが…
睡眠を取ることができる人は、まず思いっきり寝てしまうのがオススメです。
(2)ひとりの時間を作る
2つ目に、ひとりの時間を作ることもオススメです。
気持ちの切り替えができないと言う状況は、自分に由来するものもありますが(仕事で初歩的なミスをしたなど)実は他人のネガティブな感情を受け取ってしまっているケースも多いものです。
特にHSP気質を持つ人の場合、自分と他人の精神的な境界線がそもそも曖昧です。
そのため、今抱えているネガティブな感情が、自分の持ち物なのか、他人の持ち物なのか?
いまいち判断がつかずに、相手の感情も自分の感情のように思い込んでしまう といった特性があります。
自分と他人の境界線をきっちり引き直すという意味でも、意識的に1人の時間を持つように心がけましょう。
(3)信頼できる人に悩みを話す
3つ目に、信頼できる人に悩みを話すことも大事です。
家族や友人、信頼できる知人でも良いですし、カウンセラーなど人の悩みを聞くことを生業としている人でも構いません。
今こういうことでぐったりしていて
こういう悩みがあって気持ちの切り替えができない…ずっと悲しくて苦しい
自分1人で抱えるのは大変なネガティブな感情を吐露していきましょう。
気持ちの切り替えをするために悩みを話さなきゃ」
と考えなくても、ただただ誰かに話を聞いてもらうことで、自然と心身のエネルギーが回復することも多いです。
(4)ノートに書き出す
4つ目に、ゆっくり時間が取れる時にノートに書き出してみましょう。
私たちは日々の生活に忙殺されて、なかなか自分1人のために時間を贅沢に使う機会も持ちにくいです。
自分1人だけの空間で(もしくは精神的に1人になって)お気に入りのノートを開いて、自分の感じていること、最近の出来事などをつらつらと書き出していきましょう。
それだけでもセルフセラピーをすることができます。
前の段落で「気持ちを切り替えにも、心身のエネルギーが必要だ」とご紹介しましたが、ノートを使ったセルフセラピーを行うことで、心身のエネルギーを回復させることができるでしょう。
(5)気が済むまでモヤモヤを感じる
5つ目に、気が済むまでモヤモヤを感じることも実は効果的です。
気分が落ち込んでしまったときには
早く気持ちを切り替えなくては
早く明るい気分にならなくては
と思いがちですですが、時には思い切ってモヤモヤを感じてみることも実は効果的です。
気持ちの切り替えがうまくできないのに、無理矢理ポジティブに切り替えようとすると、むしろ感情を強く抑圧してしまうことになります。
それであればいっそ、ネガティブな気持ちや自分の心の中の闇、ドロドロを飽きるので観察するのも良いでしょう。
その際は1人で夜中に行うと気が滅入りすぎてしまうので、誰かと一緒に、もしくは明るい時間帯に行うのがオススメです。
気持ちの切り替えができないのは潜在意識からのメッセージ?
ここまで「気持ちの切り替えができない人の特徴」や「気持ちの切り替えをしたいときにオススメの対処法」についてご紹介してきました。
ですが中には、長期間にわたって気持ちの切り替えができなくて困っている、といった場合もあるでしょう。
長年女性の相談を受けていて感じるのは、気持ちの切り替えができない時は(一定の割合で)その人本人の潜在意識からのメッセージが隠れていることが多い、ということです。
もちろん、潜在意識からのメッセージは人それぞれ個性豊かです。
そのため個別の深いヒアリングが必要なので、個人コンサルティングなどで行っているのですが、ここで代表的なものをご紹介します。
(1)過去のトラウマを精算するチャンス
まず1つ目に、過去のトラウマを精算するチャンスである、というメッセージです。
突然ですが、花粉症が発生する仕組みをご存知ですか?
基本的に赤ちゃんの時から花粉症である事はなく、人が成長するに従ってどんどん体の中に花粉の成分が蓄積されていき、その花粉成分が一定の許容量を超えたところで花粉症として発生発症するそうです。
気持ちの切り替えが長期間にわたってできないと言うのは、花粉症と一緒です。
人が成長する過程でデトックスされることなく溜まってきた
- 悲しみ
- 苦しみ
- 虚しさ
- 絶望
- 憤り
などネガティブな感情がどんどん蓄積してきて、それらの感情が許容量を変えたときに「常に気分が優れない」といった形で発症してしまう。
このようなケースの場合、対処療法的な気分の切り替えではもうデトックスが追いつきません。
最近、自分の中に入ってきた嫌な気分を解消するのでは足りず、今までの人生で気づかずに、少しず間蓄積してきたネガティブ感情のデトックスが必要です。
そして過去に蓄積されたネガティブ感情は、主にトラウマの記憶に多く詰まっています。
つまり「過去のトラウマを精算することで、心の中に溜まったネガティブ感情をデトックスしてくださいね。そのチャンスが来ていますよ」と言うメッセージとも捉えることができます。
(2)その相手は重要人物である、というサイン
2つ目に、その相手は重要人物である、というサインが隠れていることもあります。
気持ちの切り替えと一口に言っても「自分自身のミスで失敗した」など自分1人で完結する出来事もあれば、「失恋した」など、自分以外の登場人物が関わってくる気分の落ち込みもあるでしょう。
後者の場合、「気分を切り替える=登場人物についてあまり考えなくなる」ともいえます。
元カレのことを忘れたいのに…
叱責された上司のことを忘れたいのに…
友人に嫌なこと言われた。忘れたいのに…
このようなケースは「あなたにとってその人物はとても重要な登場人物ですよ。気持ちを切り替えることで見ないふりをしないでくださいね。」といったメッセージが隠れていることも多いです。
(3)今の経験がミッションに繋がっている
3つ目に、今の経験がミッションに繋がっていることもあります。
考えたくないのに考えてしまう
気持ちを切り替えたいのに、どうしてもその出来事が忘れられない
こういった状況は誰にとっても不快なものでしょう。
ですが、数年間に渡って1人の相談者さんの人生を拝見していると
- あの時のあの嫌な経験が、数年後の出会いに繋がっている
- その出会いをきっかけにして、天職に導かれた
みたいなケースも少なくありません。
もちろん何でもかんでも、今の辛い経験がミッションに繋がっている…と思い込むのは考えものですが。
自分の意思の力では抗えない、なぜか考えてしまうといった場合、もしかしたらその経験が未来の天職に繋がっているのかもしれませんね。
気持ちを切り替えるべきもの、じっくり考えるべきものを分けてみよう
それでは最後にまとめです。
ここまででご紹介したように
- 気持ちの切り替えができるもの(切り替えが可能なもの)
- 気持ちの切り替えが長期間にわたって難しいもの
これらはそれぞれ対応法が異なります。
なるべくなら嫌な気持ちは引きずらず、早めに切り替えられることがベストですが、中には潜在意識からのメッセージが隠れていることもありますので、この2つを分けて考えることが大事なのではないでしょうか。
日々の短期的な気分の落ち込みは、こまめに自分をケアすることで手放していき、長期的な気分の落ち込みは潜在意識からのメッセージを受け取ることで解消する。
このように分けて対処できるようになると、きっとあなたの人生はもっとスムーズに進むのだと思います。