CASE 06

母との関係が劇的に良くなり、「私の夢」を持てるようになりました。

物心ついた頃から家で落ち着けることがありませんでした。

母親との仲が悪くて……というか、母がとても支配的な人だったんです。
学生時代の塾、高校の受験先……辛うじて大学だけは自分で選ぶことができましたが、上京先の下宿先まで母に指定されていました。
一緒に暮らしていた時から過干渉で、何をするにもどこに行くにも自由がなくて、携帯を持つようになってからは毎日電話やLINEが飛んできていました。
ひどい時は友達と映画に出掛けている最中に、不在着信100件・LINE50件なんてこともあったり……ちょっとしたホラーですよね(笑)
振り返ると20年間ずっと母からの支配を受けていて、つい1年ぐらいまでずっとそれに抵抗していました。

母に変化の兆しが見えたのは、脳トレを始めて1年ぐらいが経った頃でした。

突然、それまで毎日のように来ていたLINEが1週間まったく来なくなったんです。
自分からも送らずに静観していたら、その内にポコンと連絡が飛んできて、ビクビクしながら開いたら「今度いつ帰ってくる?」なんて用件のみのシンプルなLINEでした。
しかも数回のやり取りで終わったんです。
それまでは1度連絡が来ると1日2日続くことばかりだったのに……!

自分では何もしていなかったのに、突然母が別人みたいになっていて驚きでいっぱいでした。
その時はまだ母への恐怖が抜けていなかったので、とりあえず何も聞かずにそっとしておいたんですけど、20年以上支配されていても変わるんだって思いました。(まだ少し他人事のようでしたが)

それから何ヶ月か経って、私がアルバイト先の人間関係に悩んで体調を崩してしまった時、ふと母に連絡したくなったんです。
それまで私が何か相談しても私に非がある前提で意見されることばかりだったのに、「無理しなくていいんだよ」ってその時初めて私を全肯定してくれたんです。
極め付けに「支配も縛りもないんだから自由に生きていいんだよ」って。
あなたが言う!?と思いましたが、それを聞いて「あ、完全に抜けたんだ」って思って、母と普通に接することができるようになりました。

脳トレに出会っていなかったら、とりあえず夢とかやりたいことか、そういうものに関しては諦めていたと思います。

何でも母に決められていた時は、自分とは関係ない別世界の話だと思っていたので。
でも今やっと自分の意思を持てるようになって、これから叶えていきたい夢も持つことができるようになりました。

大学に入ってから、友人がやっていたカメラに興味を持ちました。
でもカメラって高いじゃないですか。
金額に慄いていたら、友人が定価50万円のカメラ(本体とレンズ3本)を破格すぎる4万円で譲ってくれたんです。
大好きなディズニーをはじめ、自然の風景や街並み、女の子を撮るのが楽しくなって、本格的に極めたいと思って今は撮影スタジオでアルバイトをしています。
ゆくゆくはカメラマンになって、いつか個展を開きたいんです。

過去は夢なんて他人事でしたが、今では夢を叶えるって素敵なことだなって思います。
自分だけじゃなくて人の夢もどんどん叶っていったら嬉しいですし、そういったおめでたい場面に1番に駆けつけられる人でいたいです。